プジョーのレース活動は、日本ではル・マン24時間の908 HDI-FAPや207でのIRCでの活動が知られているが、今年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間へプジョーワークスが908同様ディーゼルパワーで参戦することが発表された。

 日本でも発売を間近に控え注目が集まるクーペ、プジョーRCZ。毎年20万人以上の観客が集まるニュル24時間レースに出場することで、ダイナミック性、低燃費、確実性、そして“地球に優しい”というコンセプトの元に、全長24.433㎞の世界一過酷なサーキット『グリーン・ヘル』へ挑む。

2リッターのHDI-FAPエンジンを搭載し最大200馬力を出力するこのマシンは、しなやかな曲線を描く美しいクーペ。デビューの場に、あえて過酷なニュル24時間を選んだプジョーの自信と心意気が伺える。

 近年のニュル24時間では、ディーゼルや天然ガス、バイオヒューを燃料とした車両やハイブリッドカーでの参戦が増加している傾向にある。各自動車メーカーやプライベーターチームが環境問題をも重視し、ファンやマスコミに向けても、モータースポーツの素晴らしさを伝えるとともに、これからの自動車社会へ向けて環境問題を考えるきっかけを働きかけている。

 08年に元F1ドライバーのハインツ-ハラルド・フレンツェンが、同レースの会場で自身のスーパーハイブリッドカーでのレース参戦と、プレゼンテンションを行い多くの共感を得た。今年は、ポルシェが製作したウイリアムズ製KERS搭載のハイブリッドとともに、このプジョー RCZも注目を浴びそうだ。

 プジョーはニュルに参戦するRCZが2台体制という内容を発表している。1台は4名のフランス人ドライバー、そしてもう1台は4名のドイツ人ドライバーという組み合わせでの参加となる。レーシングカーバージョンのRCZとドライバーラインアップは、9日にライプチヒで行われるAMIの会場で発表される予定だ。

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