ホンダは、2015年にデビュー予定の新F1エンジンを今年秋にも始動させることを明らかにした。
ホンダは、2015年からマクラーレンのパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰することを表明しており、今月11日にはヨーロッパでのF1活動の拠点を英ミルトンキーンズに置くことを明らかにした。
ホンダの新エンジンは、日本の栃木にある本田技術研究所が開発を担うことになっているが、同社の新井康久氏は、今年の秋にもエンジン始動を予定していることを明らかした。ただ、エネルギー・リカバリー・システムを含めた完全なパワーユニットとしての始動は来年まで待たなければならないと語っている。
「秋ごろに始動させる予定だ」と、新井氏が英AUTOSPORTにコメントしている。
「もちろん、エンジンユニットに加えて、ERSやバッテリーといったコンポーネントもあるので、システムとしてそれをテストするのは、おそらくもう1年くらいはかかるだろう」
さらに新井氏は、同社の開発プロジェクトが現時点は研究開発の非常に初期な段階にあると付け加えている。彼らはしばらくの間、新しいエンジン規則のリサーチにも時間を費やしており、プロジェクトのゴーサインが出たのはまさにここ数カ月の話だという。
「まだ初期の段階にある」と新井氏。
「5月中旬にホンダがF1復帰の発表を行ったが、我々がデザインをスタートさせたのもちょうどその時だ」
「今は、いくつかの詳細についての意志決定を行っており、着手し始めたというころだ」
「多くの技術的な要素を含むため、エンジンだけについて話をしているわけではない。このエンジンがしっかりとしたエンジンマネージメントのもとで作動することを確かめなければならないんだ」