今季も5月13~16日に開催予定の世界最大級のツーリングカー耐久レース、ニュルブルクリンク24時間に、ポルシェがハイブリッド仕様の911 GT3を参戦させるのではないかという噂がささやかれている。

 ポルシェはすでに、アメリカのIMSAに対してGT2ベースのハイブリッドレーシングカーをオフィシャルにプレゼンテーションしていると言われており、来年のニュル24時間への参戦は11年ル・マン24時間へ向けたデータ収集、そしてリハーサルになるのではないかと言われている。

 ポルシェのミヒャエル・マハト社長は「いろいろな選択肢がある」と、現時点での来季の活動計画についての明言は避けているものの、モータースポーツ活動の強化を示唆している。なお、今年のポルシェ・モータースポーツ活動発表は2月となる模様だ。

 ニュル24時間では、08年に元F1ドライバーのハインツ-ハラルド・フレンツェンがハイブリッド仕様のグンペルト・アポロで参戦。また09年にはシロッコの天然ガス仕様車が参戦し、自動車業界はもとより環境の面においてもマスコミの注目を浴びている。近年のニュルで行われている耐久シリーズ(VLN)や24時間レースではディーゼルクラスが常設されており、エコ燃料のレーシングカーの参入も年々増えている。ただ環境問題だけを重視するのではなく、環境に配慮しつつ次世代へ向けた新しい試みしつつモータースポーツをファンとともに楽しむ傾向にあるようだ。

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