第83回ル・マン24時間耐久レースは10日、現地時間22時から2時間の予選1回目が行われ、ニール・ジャニがアタックした18号車ポルシェ919ハイブリッドがコースレコードを更新するタイムでトップにつけた。

 4時間にわたるフリープラクティスから2時間のインターバルを経て、現地時間の22時からスタートした2015年のル・マン24時間の公式予選1回目。3回に渡る予選で記録されるタイムでグリッドが決まることになるが、翌日の予選2回目/3回目、また1回目の終盤の天候が読めないことから、コースオープンとともに多くのマシンがアタックをスタートしていった。

 そんな中、いきなり驚異的なタイムをマークしたのはポルシェ勢。計測1周目から18号車が3分16秒887という素晴らしいタイムをマークすると、17号車、19号車が続き、あっという間にトップ3を占めていく。一発のタイムでの下馬評は今季ポルシェが圧倒的優勢と言われており、その評価を裏付ける形となった。

 このタイムに続いていったのはアウディ勢。8号車、9号車、7号車と続き、それにトヨタTS040ハイブリッド勢が1号車、2号車と続く。この順位は今季のWECにおける予選勢力図をなぞる形となった。

 一方、フリープラクティスに続き苦しいセッションとなったのは、今回がデビューのニッサンGT-R LMニスモ勢。23号車がコースオープンとともに走行を続けたが、LMP2クラス並みのタイムに。22号車、21号車ともになかなかコースインできなかった。

 ようやくニッサンの2台がコースインした直後、開始1時間というところで赤旗が提示されてしまう。41号車ギブソン015S・ニッサンがミュルサンヌでクラッシュしたためで、ガードレールの補修により赤旗は長引くことに。23時25分に、ようやく解除となった。

 再開後、LMP1-Hでもセクターベストをマークするマシンが多く見られたが、やはりトラフィックの影響で最後までポルシェ勢のトップ3はゆるがず。予選1回目はニール・ジャニが記録したコースレコードタイムの3分16秒887となり、ポルシェ18号車がトップタイムで予選1回目を終えることとなった。

 アウディ勢はそのまま4番手〜6番手を占める結果となり、トヨタ勢は2号車が7番手、1号車が8番手という結果に。ニッサンGT-R LMニスモ勢は23号車がクラス11番手/総合12番手。22号車がクラス13番手/総合21番手、21号車がクラス14番手/総合31番手という結果となった。

 LMP2クラスは、フリープラクティスに続きKCMGの47号車オレカ05・ニッサンがトップタイムをマーク。クラッシュした41号車が2番手となった。LM-GTEプロクラスもフリープラクティス同様、99号車アストンマーチンが首位に。51号車フェラーリが2番手、97号車アストンマーチンが3番手という結果となった。

 ル・マン24時間は11日に予選2回目・予選3回目が行われ、ポールポジションが決することになる。

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