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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.08.26 00:00
更新日: 2018.02.15 21:52

ポルシェ911 GT3 Rハイブリッド、ALMS最終戦参戦へ


ポルシェ・インテリジェントパフォーマンス

ベルンハルト、デュマス、ロッケンフェラーが
ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドで参戦

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)とロマン・デュマ(フランス)は、10月2日に開催されるアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)シーズン最終戦のロードアトランタへ、フロントに出力60kwのモーターを2基備え、リアに搭載された最高出力480PSの自然吸気エンジンをアシストする革新的なポルシェ911 GT3 Rハイブリッドでエントリーいたします。サードドライバーは、ポルシェ ジュニア出身で現アウディのワークスドライバー、マイク・ロッケンフェラー(ドイツ)です。このトリオは6月に行われたル・マン24時間で総合優勝を果たしており、またロッケンフェラーは、1月、ポルシェのエンジンを載せたデイトナ・プロトタイプでデイトナ24時間にも優勝しています。

 アメリカ、アトランタ郊外にあるロードアトランタで行われる1,000マイルの耐久レースでは、ハイブリッドテクノロジーがまだGTレギュレーションで認可されていないため、ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドにはポイントが与えられません。「我々にとって今やるべきことはハイブリッドテクノロジーのさらなる開発であり、レースにおける燃費の最適化です。勿論、GT2カーに混じってどのような走りができるか、といったことに非常に興味があることは言うまでもありません。」とティモ・ベルンハルトが話しています。またデュマは「アメリカでのレースほど過酷なGTクラスのレースは他にありません。」とコメントしています。

 ベルンハルトとデュマのコンビは、今まで、2007年、2008年のALMS、LMP2プロトタイプクラスのチャンピオンや、2008年セブリング12時間総合優勝、そして2007年から2009年までのニュルブルクリンク24時間における総合優勝といった数々の歴史的な勝利を収めてきました。

 ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドは、今年のニュルブルクリンク24時間レースでリタイヤを喫するまでの22時間15分以上に亘って驚異的なポテンシャルを示し、さらに8時間以上ものあいだ、総合トップを走り「ポルシェ・インテリジェントパフォーマンス」のフィロソフィをはっきりと具現化しました。911 GT3 Rハイブリッドは制動時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、そのエネルギーをフライホイールに貯めます。そして加速時に、このエネルギーは自動的にフロントホイールに供給され、エンジンをアシストします。これにより燃料消費量が低減され、航続距離が延びます。さらにドライバーはオーバーテイク時、この貯められたエネルギーをステアリングホイールに配されたブーストパドルを使って手動で利用することもできます。


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