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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.08.05 00:00
更新日: 2018.02.16 03:59

ポルシェGT3Rハイブリッド、今年もALMS参戦へ


プレスインフォメーション  2011年8月05日

「ポルシェ インテリジェント パフォーマンス」

ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドがラグナセカに登場

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、革新的レーシングマシン、911 GT3 Rハイブリッドを実戦テストとして9月17日にカリフォルニア州ラグナセカ レースウェイで開催されるアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第8戦に参戦させることを決定いたしました。

 911 GT3 Rハイブリッドはライバルたちと同等のタイムでラップしながらもより燃費に優れ、モータースポーツのトレンドセッターともいえる存在です。ALMSのGTカテゴリー レギュレーションではハイブリッドシステムを搭載したマシンのエントリーが不可能なため、ポイント対象外のマシンとしてALMSにエントリーします。今年のニュルブルクリンク24時間レースで、911 GT3 Rハイブリッドはトランスミッションのトラブルにより、惜しくもポディウムに立つチャンスを逃しました。

 ラグナセカでは、ポルシェ ワークスドライバーのロマン・デュマ(フランス)とリヒャルト・リーツ(オーストリア)がヴァイザッハ生まれのオレンジと白のカラーリングを纏ったマシンのコックピットにおさまります。デュマは昨年ロードアトランタで開催されたALMS"プチル・マン"において、この世界最先端のGTマシンをドライブした経験を持ちます。一方のリーツは昨年と今年のニュルブルクリンク24時間レースなどで911 GT3 Rハイブリッドのステアリングを握っており、ハイブリッド車でのレースに関する経験は豊富です。

 デュマは「カリフォルニアの大観衆の目の前において、特別なマシンでレースできることを楽しみにしています。アメリカ西海岸にはたくさんのポルシェ ファンが存在し、多くの方がカイエンSハイブリッドを通じて、すでにハイブリッドシステムの優位性を知っているはずです」と語りました。「この地球上でもっともエキサイティングなサーキットであるラグナセカを走るのが楽しみで仕方ありません。コンピューターゲームでしかドライブしたことはありませんが、アップダウンが続くこのコースと911 GT3 Rハイブリッドの相性は良さそうです。」

 ポルシェ911 GT3 Rハイブリッド2.0は、フロントアクスルに搭載された75kWを出力する2基のモーターが「ポルシェ インテリジェント パフォーマンス」のフィロソフィーにもとづき、465HPでリアを駆動する4リッター水平対向6気筒エンジンをアシストします。ブレーキング時に発生するエネルギーは、エレクトリカル フライホイールに溜められ、アクセルをオンにした際、フライホイール内のエネルギーがガソリンエンジンをアシストします。さらにドライバーはステアリングに装着されたパドルを操作することで、オーバーテイク時などに任意で電気エネルギーを使うことができます。911 GT3 Rハイブリッドの車重はデビューした2010年のシーズンと比較して、50kg軽量化され1350kgとなっています。