マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ストフェル・バンドーンがスーパーフォーミュラ参戦を検討していることについて、F1参戦前の「いい準備になるだろう」と話している。

 バンドーンは、シリーズ参戦2年目となる今季のGP2で、ランキング2位以下を160ポイントも引き離す圧倒的な戦績を残しチャンピオンを獲得。今年はマクラーレンのテスト兼開発ドライバーを務めていたが、16年はリザーブドライバーへの昇格も決まっている。

 一方でバンドーンは、来季に向けて、マクラーレンのリザーブドライバーの役割に加えて、何らかのレースに参戦することも希望しており、その有力な候補としてスーパーフォーミュラが浮上。先月末に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのテストにホンダ陣営のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加した。

 ブーリエは、マクラーレンF1のリザーブドライバーを務めつつ、スーパーフォーミュラに参戦することがバンドーンにとって最適だろうと話す。

「私としては、彼にサードドライバーを務めてもらいつつ、スーパーフォーミュラも戦って欲しいと思っているんだ」とブーリエ。

「それにはふたつの目的がある。ひとつはドライバーにスピードと体力をつけてもらうため。そしてもうひとつは、スーパーフォーミュラの車両はグリップも高いため、良い準備になるからだ」

「サードドライバーを務めてつつレースをするほうが、何かを他のことをするよりはいいだろう。チャンスはオープンなままにしておいた方がいい」

 バンドーンは11月の鈴鹿テストに1日のみ参加。エンジンのトラブルによりドライでは20周ほどしか走ることができなかったものの、ブーリエはバンドーンのパフォーマンスを「すごくよかった」と評価している。

「エンジンに若干のトラブルがあったものの、テストは非常にうまくいった」とブーリエ。

「ドライではあまり多くの周回を走れなかったから、参考にはならない。ただ午後のウエットにおいては、同じコンディションで同じタイヤを履いていた中で、彼は最速タイムに匹敵する走りを見せていたんだ」

 バンドーンはテスト初日午後のセッションでウエットタイヤを装着し8番手タイムをマーク。ただこのセッションのタイム上位陣は、コンディションが完全に悪化する前にドライタイヤでタイムを出していた

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