SKYACTIV-Dエンジン搭載のマツダ6 GXがレース初完走
グランダム第2戦オースチン

 テキサス州オースチン郊外の「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)」で3月2日(土)にグランダムROLEXシリーズ第2戦が行われ、マツダUSAのオフィシャルチームであるスピードソースから出場した#70スピードソース・マツダ6 GXがクラス2位で完走を果たしました。

 F1グランプリ開催のため建設されたCOTAは、アップダウンがありついスティなコーナーが続くヨーロッパ型のサーキットです。ハンドリングの優秀性とマシンの耐久性が勝負を決めると言ってよいでしょう。

 木曜日のプラクティス走行からスケジュールはスタート。SKYACTIV-Dレースエンジンの改良に注目が集まりましたが、#00 VISITフロリダ・マツダ6もあわせて2台ともノートラブルで決勝レースを迎えることになりました。

 土曜日の15時にデイトナプロトタイプクラス、GTクラスとあわせてGXクラスも一斉にスタートしました。今回は、2時間45分のセミ耐久レースです。マツダ6 GXは、スタートから2台連なって周回を続け、途中クラッシュする車両が出て2度ほどイエローコーションが出されましたが、それでも2台は順調に周回を重ねます。

 しかし、#00は給油のためにピットインした後、すくピットインして行きました。トラブル発生かと思われましたが、ピットレーンの速度違反が指摘されてドライブスルーペナルティを受けることになったからでした。

 その後#70もイレギュラーピットに滑り込みました。こちらはエンジンフードから煙のようにものも見えていました。点検すると、フューエルラインからの燃料リークでした。これを修理した後は、再び元のペースで走ることができるようになりました。

 一方の#00は、38周でヌネスからミラーにドライバー交代しましたが、次の周にはピットインしてしまいます。今度は駆動系の異常を感じたからのもので、チェックするとドライブシャフトに問題が起きていました。そのため、走行を続けることができなくなり、マシンはガレージへと押し戻されていきました。

 その後#00スピードソース・マツダ6 GXは周回を重ね、53周目にチェッカーフラッグを受け、GXクラス2位でピットレーンに戻ってきました。チーム代表のシルベイン・トレンブレイは、「2台にエンジントラブルが起きなかったのは、成果だ。小さなステップかもしれないが、我々には大きな意味がある。今後は、速さを追求していかなければならない」と語っていました。

 SKYACTIV-Dレーシングエンジンの新しいチャレンジは、まだ一歩を踏み出しただけですが、今後の熟成に期待がかかります。GXレース用でのめどがつき次第、LMP2マシン用の仕様へと発展していく計画が待っています。

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