9月29日にTUDORユナイテッドスポーツカー選手権(TUSC)第7戦ワトキンスグレン6時間決勝レースが行われ、トラブルを克服したマツダLMP2 SKYACTIV-Dレーシングが9位でレースをフィニッシュしました。

 先日行われた株主総会で勇退された山内孝マツダ会長の名をボディに貼ってスタートした70号車マツダ・プロトタイプ(シルベイン・トレンブレイ/トム・ロング/ベン・デブリン)は、13周走行した時点でオイルリークが発生。早くも戦列を去ることになってしまいました。ちょうどほぼ同時刻にマツダ07号車(ジョエル・ミラー/トリスタン・ヌネス/トリスタン・ボーティエ)は序盤の混乱に巻き込まれ、サスペンションリンクを壊してガレージインしています。再始動に時間がかかるか心配されましたが、ほどなくレーストラックに戻ってきました。

 ドライブしていたボーティエは、「いろんなクルマに囲まれている時にどのマシンかははっきりしないがヒットされました。でも修理に手間がかからなかったのが不幸中の幸いでした」と語っています。

 サウナのように暑いコクピット内に耐え、1時間半を走行したボーティエがピットインし、18歳のヌネスがピットアウトしていきました。彼はこの6月にハイスクールを卒業したばかりです。ヌネスは速いペースで先行するマシンを追い上げましたが、途中電気系トラブルでピットイン。ここでもタイムロスしてしまいます。

 しかし、約2時間のダブルスティントを走り、アンカーのミラーにマシンを渡しました。ミラーは、予選タイムに近いハイペースで走り、同様にダブルスティントを経てチェッカーフラッグを受けました。終盤はあちこちでクラッシュやコースオフが相次ぎ、夏場の耐久レースの厳しさを物語っていました。アクシデントとトラブルの両方があり、トップからは10ラップ以上離されてしまいましたが、マツダLMP2のペースは確かなもので、7月にカナダ・ボウマンビルとインディアナポリスで行われる夏の2連戦に向けて自信を深めたことでしょう。

 マツダUSAのモータースポーツ・ダイレクターであるジョン・ドゥーナンは、「スピードソースのチーム力にはいつもながら敬服します。トラブルの原因追及やアクシデントによるダメージ修復作業が的確で、スピーディです。70号車のトラブルは残念ですが、今回はエネルギー溢れるヤングドライバーチームの力強い走りを賞賛したいと思います」と語っています。レース後の彼らのさわやかな笑顔をご覧ください。マツダLMP2はラウンドを追うごとに確実に進歩しており、表彰台の一角に姿を見せるのは時間の問題と思われます。

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