ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)は、10日に行われたプレスカンファレンスで、2011年はLM-GT1カテゴリーを行わず、GT2をベースとした統一GTカテゴリーを採用すると明らかにした。
今季までのヨーロッパで実施されているACOレギュレーションでは、FIA GTカテゴリーのマシンがLM-GT1カテゴリーに出走することは可能だったが、ACOでは(1)カレンダーが多数重なっていること、(2)ル・マン24時間を除いて活躍できるカテゴリーが少ないこと、(3)このカテゴリーの車両がスプリントベースとなっていること、という3つの理由から、GTマニュファクチャラーとACOが合意の上、新たなGTカテゴリーを作り、2013年までこのレギュレーションを実施することとなった。
新しいGTカテゴリーは、2009年GT2レギュレーションをベースにしており、ステアリングホイールへのパドルシフトの装着、1年1回のマシン改良(ニューマシンの場合は年2回)、パワー制限を伴わない最高速の制限などが行われる。
新GTカテゴリーは統一のマシンレギュレーションで行われるが、2種類のクラスに分けられる。ひとつは『GTエンデュランス・PRO』で、ドライバーもマシンもフリーのプロフェッショナルカテゴリー、もうひとつがFIAのドライバー格付けがブロンズ、もしくはシルバーのドライバーで争われ、1年以上年式が落ちるマシンで争われる『GTエンデュランス・AM』クラスとなっている。
