第81回ル・マン24時間耐久レースは20日、予選2日目を迎え、現地時間19時から予選2回目のセッションがスタートした。しかし、突然の雨によりコースはウエットに。すぐに止んだものの、コースの一部で雨が再度降り出したりと不順な天候となり、開始から1時間半後に発生したクラッシュにより赤旗終了となった。
朝から爽やかな晴天に恵まれたサルト・サーキット。予選2日目を迎え、ル・マン市内には少しずつヨーロッパ中から集まったファンが増え始めた。そんな中、現地時間19時からスタートした予選2回目だったが、開始10分前に急に大粒の雨が降り始め、セクター1を中心にフルウエットになってしまう。
19時のセッション開始時には雨は止んだが、各チームウエットタイヤを装着しコースイン。ただし、セッション後半に向けてコンディションが好転するのはほぼ確実な状況だったため、1周を終えて各チームはピットイン。LMP1/2クラスの車両はほとんどがガレージにマシンを戻してしまった。
しばらくコース上にはLM-GTEプロ/アマクラスの車両が走行するのみとなったが、開始から25分を過ぎるあたりからLMP2車両も再びコースへ。開始35分あたりから、トヨタ、アウディの両陣営も再びコースにマシンを戻し始めた。
開始から1時間も過ぎる頃になると、夕暮れの日射しも助けコンディションは好転。レコードライン上はドライになりはじめ、アウディ勢も1号車、2号車がコースイン。少しずつペースを上げ始めた。ただ、開始1時間10分頃には、第2シケインからアルナージュにかけての区間で再び大粒の雨が。
そんな状況下で、ブーツェン・ジニオン・レーシングの40号車オレカ・ニッサンが残り40分というところで、インディアナポリス手前のスピードの乗る区間で水に乗る形でクラッシュ。破片が散乱したため、赤旗が提示されてしまった。
この後、セッションはリスタートすることはなく、開始1時間27分でそのまま赤旗終了となってしまった。ほとんどの車両が予選1回目のタイムを上回ることはなく、予選順位は変動せず。前日のプラクティス、予選1回目とも赤旗で多くの時間を残したまま終了しており、全体的に走行時間の少ない週末となった。そのため、主催者は当初の予定を30分早め、現地時間21時30分から予選3回目をスタートすると発表した。
予選2回目終了時点で、2号車、3号車、1号車の順位でアウディ勢がトップ3を独占。7号車トヨタが4番手、12号車ローラ・トヨタが5番手、8号車トヨタが6番手となっている。