第81回ル・マン24時間耐久レースは22日の現地時間15時にスタートが切られた。開始直後からアウディ、トヨタによる激しい争いが展開されているが、スタート後7分でアストンマーチンがテルトルルージュでクラッシュ、長いセーフティカーランとなった。
いよいよ迎えた第81回ル・マン24時間耐久レースのスタート。この日は朝から曇天が続き、スタート時刻である15時を前に風が強くなりはじめ、細かい雨がサーキットに降り注ぎ始めた。ただ、急速に路面を濡らすような雨ではなく、各チームグリッドでウエットタイヤを用意したものの、そのままタイヤを換えずにピットに戻している。
15時ジャストに迎えたスタートでは、NASCAR副会長のジム・フランスが国旗を振り下ろし、いよいよ24時間の長いレースの火ぶたが切って落とされた。直後、フロントロウ2番手スタートの1号車アウディを駆るアンドレ・ロッテラーがホールショット! アラン・マクニッシュ駆る2号車アウディをかわしトップに躍り出た。
さらに、ニコラス・ラピエール駆る7号車トヨタが1周目から抜群のダッシュを決め、3号車アウディをかわすと、第2シケインで2号車アウディをパス! さらに、8号車トヨタも最終シケインで3号車をかわし、1周目はアウディ3台が2台のトヨタをサンドイッチする形で終えた。
勢いに乗るトヨタ勢は、2周目に8号車トヨタが2号車アウディをパスし、一気に2台のアウディを置き去りにしていく。さらに、7号車トヨタも首位1号車に迫っていくが、直後にLM-GTEアマクラスの95号車アストンマーチン・バンテージGTEがテルトルルージュで激しくクラッシュ! 開始9分後、セーフティカーが導入された。
セーフティカーはテルトルルージュの公道部分のガードレールを補修しなければならなかったため、長時間に渡って出動することに。赤旗出動からほぼ1時間後の16時8分に解除された。リスタート後、2番手につけていた7号車トヨタが相次いで抜かれポジションを落とし、現在トップは1号車アウディ、2番手に8号車トヨタ、3番手に2号車アウデイと続いている。
LMP2クラスは、多くの車両がセーフティカーラン中にピットインを行い、開始1時間時点でOAKレーシングの24号車モーガン・ニッサンがトップ。KCMGの47号車モーガン・ニッサンが2番手に続いている。中野信治がスタートドライバーを務めた25号車オレカ・ニッサンだが、序盤のセーフティカーラン中にピットに戻ってしまい、ガレージイン。リヤエンドを修復するため30分のピットイン。序盤から大きく遅れてしまっている。
LM-GTEプロクラスは、ポルシェAGチーム・マンタイの92号車ポルシェ911 RSRがトップ。97号車、99号車と2台のアストンマーチン・バンテージGTEが2〜3番手に続いている。