第81回ル・マン24時間耐久レースは22日、ウォームアップが行われ、7号車トヨタTS030ハイブリッドがトップタイムをマークした。ポールポジションの2号車アウディR18 e-トロン・クワトロは途中67号車ポルシェと接触、マシンを破損するシーンもあった。
いよいよ決勝日を迎えた2013年のル・マン24時間耐久レース。土曜日の現地時間9時からスタートしたウォームアップは45分間のスケジュールで行われるが、この日は朝から曇天模様。前日のドライバーズパレードの直後に強い雨が降った影響もあり、コース上にはわずかながら水が残っている状況となった。
コースオープン直後から、予選トップ3を占めたアウディ勢は積極的に周回を重ねる一方、トヨタ勢はピットインを繰り返しながら調整を繰り返していく。しかし、そんな中セッションも半ばを過ぎようかというところで、ポールポジションの2号車アウディが、インディアナポリスで67号車ポルシェ911 GT3 RSRをラップしようとしたところ、2台は接触。スピンを喫した。
2号車アウディはコースに復帰するも、カウルを破損していたためピットイン。チームはガムテープで破損箇所を塞ぎ、再びコースへ送り出した。その後、セッションは70号車シボレー・コルベットがダンロップブリッジ手前でクラッシュ。さらに、中野信治がステアリングを握りコースインした25号車オレカ・ニッサンが、トー・グレイブスのドライブ中に、ポルシェカーブでクラッシュ。リヤを壊してしまった。
25号車オレカ・ニッサンの直後にはニコラス・ラピエールがドライブしていた7号車トヨタTS030ハイブリッドが走っており、パニックブレーキでなんとか難を避けたが、コース上にはパーツが散乱しており、ここで赤旗。セッションは残り3分という時間もあり、そのまま終了となった。
このセッションでは序盤はアウディ勢がまたもトップ3を占めていたものの、終盤タイムアップしたトヨタ7号車が3分26秒227でトップタイムをマークした。2号車アウディが2番手、1号車、3号車とアウディ勢が2〜4番手を占めている。
LMP2クラスは、Gドライブ・レーシングの26号車オレカ・ニッサンがトップタイム。2番手はマーフィー・プロトタイプの48号車オレカ・ニッサン、3番手がクラッシュを喫した25号車となっている。LM-GTEプロクラスは小林可夢偉が乗り込む71号車フェラーリ458 GTEがトップタイムをマークした。ただし、可夢偉はこのセッションでドライブしていない。
このウォームアップが終わった後、ル・マンには再び強い雨が降り始め、路面はウエットに転じている。