ル・マン24時間はスタートから16時間以上が経過したが、レース序盤からリードを保ってきたプジョー勢に相次いでトラブルが発生。ここへ来てついにアウディR15 TDIの9号車がトップに浮上。アウディ8号車が2番手に続き、アウディがワンツーとなっている。

 午後10時を回り、夜の闇に包まれ始めたル・マン。この時間帯になると、スタンドを埋め尽くしていた観客もキャンプ場や家に戻り、サーキットは閑散とした雰囲気になる。しかし、コース上では、激しい戦いが続いた。

 この中で、深夜3時前になってトップ争いから脱落したのは、ロイック・デュバルがドライブしていたオレカのプジョー4号車。デュバルは、前を走るワークス・プジョー2号車を上回るペースで周回していたが、「それまで何事もなかったのに、カーティングコーナーで突然、右のドライブシャフトがおかしくなったんだよ」ということで、ルーティンピットワークを終えた5周後にピットイン。マシンはガレージに入れられ、修復作業に入った。この修復作業には約14秒あまりを擁し、4号車は6番手まで後退してしまう。

 さらに、悲劇がプジョー陣営に襲い掛かったのは、朝日が顔を出した午前7時。ルーティンのピットワークを終えてコースに戻ったトップの2号車が、テルトル・ルージュで突然火を吹いて止まった。2番手のアウディ9号車に対して1周あまりの差をつけて快走していた2号車だが、エンジンブローと見られる症状が出て、コース上にマシンを止めるしか術はなかった。

 こうして、上位を独占していたプジョーは次々に脱落。現在、ティモ・ベルンハルトがドライブするアウディ9号車がトップ。2分あまりの差で、ブノワ・トレルイエがドライブする8号車が続いている。3番手にはプジョー1号車。さらに、アウディ7号車、プジョー4号車がそれを追う展開。

 レースはあと8時間、残り3分の1という時点に差し掛かっているが、サバイバル戦の様相を呈している。

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