第81回ル・マン24時間耐久レースは、スタートから4時間が経過した。首位は快調なペースで走行を続ける1号車アウディR18 e-トロン・クワトロで、アウディ勢がトップ3を占めているが、トヨタTS030ハイブリッド勢がピットインのタイミングで順位を変えられるポジションにつけている。

 スタートから1時間8分後に解除されたセーフティカー。リスタート後も1号車アウディが後続を突き放し、トヨタ勢が続いていく展開となるが、7号車トヨタがやや遅れ、2号車・3号車のアウディ勢に先行を許す。SCラン直後に両陣営はピット作業を行うが、先にピットに向かったのはアウディ陣営だった。

 トヨタ勢もアウディに続きピットに向かうが、この後トップに立ったのはアウディ勢。1号車、2号車、3号車の順でトップ3を占めていき、8号車、7号車とトヨタ勢が続くことに。アウディ勢は10〜11周1スティントでピットインを行っていき、一方でトヨタ勢は11〜12周でスティントを消化していった。

 開始からちょうど2時間となった頃には、サーキット全域に再び雨が降り始め、特に第2シケインからポルシェカーブにかけてはウエットトラックとなっていく。スリックで走行している車両が多かったため、コース各所でスピンやコースアウトが多発。インターミディエイトに交換する車両も多くみられた。

 雨は降ったり止んだりを繰り返し、かつ雨が降っている場所がコースでも点在するなど、序盤のル・マンは非常に難しいコンディションに。そんな中、安定したペースで飛ばしたアンドレ・ロッテラーからブノワ・トレルイエにスイッチした1号車アウディは、快調なペースで首位をキープ。2号車が2番手、8号車トヨタが3番手に続いている。ややコースアウトが多い3号車は現在4番手。

 5番手の7号車トヨタは、17時32分にユノディエールの第1シケイン〜第2シケインの間で、燃料ポンプのトラブルによりストップ。1分ほどでスイッチを切り替えた結果再始動することができ、そのまま周回を続けている。

 LMP2クラスは、Gドライブ・レーシングの26号車オレカ・ニッサンがトップ。OAKレーシングの35号車、24号車モーガン・ニッサンが2〜3番手に続いている。中野信治がスターターを務めた25号車オレカ・ニッサンは、シフトリンケージのトラブルでSC中に長いピット作業を強いられたが、再びコースに復帰した。井原慶子が乗り込んでいた28号車ローラ・ニッサンは、バイブレーションがひどくピットに戻り、マシンを組み上げ直す作業を強いられている。

 LM-GTEプロクラスは、序盤はアストンマーチンvsポルシェの戦いに。スタート直後のクラッシュでLM-GTEアマクラスの95号車がクラッシュ、アラン・シモンセンを亡くし“弔い合戦”となっているアストンマーチン勢は、97号車が首位に立っていたものの、ロブ・ベルから代わったフレデリック・マコウィッキ駆る99号車が好走をみせトップに立っている。3番手には92号車ポルシェ911 RSRが続いている。

 小林可夢偉は、トニ・バイランダーから交代する形で71号車フェラーリ458のステアリングを握り、ル・マン24時間のレースデビューを飾った。スリッピーな路面でコースアウトするシーンもあったが、クラス8番手で走行を続けている。

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2025年 / スーパーGT
埼玉GreenBraveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円