6月16日〜17日に開催された第80回ル・マン24時間耐久レースで、1号車アウディR18 e-トロン・クワトロを駆り連覇を飾ったアンドレ・ロッテラーが、ブランパン耐久シリーズの一戦として開催されるスパ24時間に参戦することになった。
長年日本で活躍してきたロッテラーは、今季日本での活動はフォーミュラ・ニッポンのみ。スパ24時間は7月28〜29日に開催されるが、昨年までならその日程にはスーパーGTがあったものの、今季は参戦していないこともあり、スパ24時間への参加が可能になった。
ロッテラーは、ともに2年連続優勝という快挙を成し遂げたマルセル・ファスラー、さらにル・マンで史上最多の8回の優勝を誇っているトム・クリステンセンとトリオを組み、アウディR8 LMSウルトラをドライブする予定。3人合わせてル・マン通算12勝を誇る豪華メンバーだ。ドイツ国籍のロッテラーは幼少期をベルギーで過ごしており、彼にとっては地元のビッグレースと言える。
スパ24時間耐久レースは、ブランパン耐久シリーズの1戦として組み込まれており、今季からはGT3車両のみのレースとなる。今季ブランパン耐久シリーズは通常のシリーズ戦でも60台程度のGT3 カーを集める盛況ぶり。今季は開幕2戦をマルクVDSチームのBMW Z4 GT3が制している。
昨年のスパ24時間では、ベルギーのWレーシングチームが走らせるアウディR8 LMSが優勝。今季のニュルブルクリンク24時間でも、フェニックス・レーシングのR8 LMSウルトラが優勝を飾るなど、アウディ勢が耐久レースでの強さを示している。