ついにルノーによる買収が正式に発表されたロータスF1チーム。チームは本日12月7日、英国の最高裁判所に出廷する。チームとしては、これを最後の出廷とし、負債を精算する予定だという。
ロータスの元オーナー企業であるジニー・キャピタル社だけでなく、F1最高権威者のバーニー・エクレストンとともに進められていたルノーによるロータス買収は、数カ月にわたり交渉が続けられてきた。最終合意に至ったため、負債はすべて精算される。ロータスとルノーの交渉期間が6カ月にも及んだため、合意に至るまで、支払いは保留扱いとなっていた。
最大の負債は英国歳入関税庁(HMRC)に対するもので、夏の終わりにはPAYE(所得税と国民保険料)で6月から8月まで毎月90万ポンドの負債があり、総額で270万ポンド(約5億円)に達していた。
ロータスとルノーの交渉が長引く間、裁判は二度に渡って延期されており、9月の終わりには10週間の猶予期間を与えることが決定していた。これはルノーが買収の意思を文書にて表明したため、両者に契約を完了するための期間を与えたものと見られる。この猶予期間が7日に期限を迎えるため、ロータスとルノーの弁護士が出廷し、未払負債の精算が可能であることを証明するための最後の陳情がなわれる。
最高裁判所への再訪の詳細は、ロータスCEOのマシュー・カーターが英国オートスポーツに対して以下のように説明した。
「実際に裁判官の前に立つことになる。理論的に言えば月曜(7日)までに全員が支払いを受ける可能性は非常に低い。今回は裁判官の前でどれだけの進展があったかを示し、契約が完了したことを証明する書面を持参する。これに対して裁判官は自らの裁量で判決を行う。だが、主要な自動車メーカーによる買収が確実とあれば、操業停止という判決にはならないだろう。“型通り”の判決となることを願っている」