チーム・ロータスは、今後もF1で“チーム・ロータス”を名乗る権利を勝ち取ったが、グループ・ロータス側も引き続きロータスの名称を使用し続けることになる。

 27日、ロンドンの高等裁判所は、トニー・フェルナンデス率いるチーム・ロータスが昨年グループ・ロータスと結んだライセンス協定で一部違反を冒したと認めたが、チーム・ロータスとしてのF1参戦を拒むものは何もないとの判決を下した。

 この判決を受け、チーム・ロータス代表のフェルナンデスは次のように語っている。
「我々がチーム・ロータスの正当なオーナーであることが明確に示され、全員が喜んでいる。我々は、自分たちの提示した事実に基づく証拠が今回の決定に繋がるものと常に確信してきた。今日の判決はその信念を確かなものにした」

「もちろん、グループ・ロータスが2010年にライセンス協定を打ち切る権利があったと認められたことには失望している。私たちは、グループ・ロータスと長期のパートナーシップをスタートさせることを前提に彼らと契約を結んだ。だが、その後残念なことに、彼らはライセンスとパートナーシップを終了させる盲の事前通知を行ってきた。その過程において技術的な違反を冒した」とフェルナンデスはコメントしている。

 この問題を担当したピーター・スミス判事は、グループ・ロータス側にもF1で“ロータス”の名称を使用する権利があることを認めている。これにより、ルノーチームは今後もゴールド&ブラックのカラーリングを継続できることになり、反対にチーム・ロータスはライセンス違反によってグループ・ロータス側に損害賠償を支払わなければならなくなった。

 グループ・ロータスは次のような声明を発表している。
「チーム・ロータスには、チーム・ロータスという名前でF1のレースを続ける権利がある。しかし、判決の結果は、グループ・ロータスだけがF1において単独で“ロータス”を使用できるということだ」

 それでも、グループ・ロータスは、これらの判決を不服として上告の意志を明らかにした。彼らとその株主、プロトン・ホールディングBhdは、この訴えが成功すると確信している。
「グループ・ロータスは、ロータスの名の下にF1でレースをする権利を守られた。そして、これを止めようとした被告の試みが失敗に終わったことを喜んでいる」と法務部門トップのサラ・プライス氏は語っている。

「チーム・ロータスとその関連会社で進められている論争は、グループ・ロータス全体の心配の種だ。詳細な判決にもかかわらず、更なる説明を必要とする問題があり、我々はその必要とされる明確さをロータスの多くのファンが得られるよう今後も集中していく。ファンの継続的なサポートにはとても感謝している。“上告するという決定は簡単な判断で行われたものではない”」

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