スイスの投資会社アトラスグループが、イギリスのフルスピードとチェコのKプラスKの両チームを引き継ぎ、両チームが所有していたFIA GT1シリーズ用サリーンS7Rで、ル・マンシリーズ(LMS)に参戦すると発表した。

 新チーム名は『アトラス eFX-チーム・フルスピード』となり、ドライバーには、WTCCやFIA GT1に参戦したチェコ人のアダム・ラッコ、そして08年全日本F3チャンピオンであるカルロ・バン・ダムが決定しており、残り1名のドライバーは近日中に発表される予定だ。

 LMSに初参戦するバン・ダムは、「念願だったLMSに乗れることにとても驚いているとともに、光栄に思っているよ。突然、チーム監督から連絡をもらってシートのオファーを受けたんだ。去年は友人のケイスケ(国本京佑)がル・マン24時間に出場していて、僕も出たいという気持ちが非常に強くなっていたしね。09年のスパ24時間にもサリーンのチームで出たし、カテゴリーは違えどGT1のマシンには慣れているので、パフォーマンスを発揮して走れると思う。つい先日FIA GT1のマテック・フォードGTでテストも受けていたので、そのシートも決まることをとても望んでいる」と喜びを語っている。

 今年度、アトラス eFX-チーム・フルスピードの活動はLMSのみに集中するが、来季にはFIA GT1シリーズへ再び参戦する予定だという。「表彰台に立つことは、我々には当然のごとく義務付けられている。09年のKプラスKサリーンは2回の優勝をし、4度表彰台にも立っているのでLMSでの勝利も現実的なものだと考えている」とチーム広報のピーター・レビチェクは語っている。なお、3月7~8日にポール・リカールでLMSの合同テストが行われる予定。

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