2月5日にACO(フランス西部自動車クラブ)から発表されたエントリーリストに名前が記載され、2008年以来の復帰と思われた童夢S102だが、5日、童夢のホームページ上で林みのる社長自らコラムを執筆、今季の参戦を断念したと明らかにした。
2月に発表されたエントリーリストにはゼッケン10番の欄に『童夢レーシングチーム』として、2008年のル・マンで速さをみせた童夢S102・ジャッドと、ドライバーとしてセバスチャン・フィリップの名が入っていたが、林社長は5日に童夢ホームページに掲載された『遥かなるルマン』と題されたコラムの中で、過去のル・マンへの挑戦に関する苦労を語りつつ、今季の参戦断念を結論とした。
コラムの中で林社長は、昨年チーム・エコスピードへの車両貸与が破談となった経緯を明らかにするとともに、今季も貸与の形で参戦を計画していたが、貸与を申し出ていたヨーロッパのチーム側との契約がうまくいかなったという内容を明かしている。
結果的に今季は参戦を断念することになってしまった童夢S102だが、すでにヨーロッパのチーム側からの貸与の話が進んでいる状況で、レギュレーションに合わせたパーツの製作を進めていた状況で、林社長は08年のル・マン後、開発が進んでいなかったS102を国内のサーキットで熟成、08年の国内サーキットでのテストタイムを3秒縮めることを目標にテスト、開発を進めたいとコラムの中で語っている。