現在サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されている、世界耐久選手権(WEC)第5戦。ACO(フランス西部自動車クラブ)代表のピエール・フィヨンとWECのCEOジェラール・ヌーブが声明を発表し、2016年のWECはメキシコ戦が加わり、全9戦で行われる予定であることを明らかにした。
2016年シーズンのWECは、3月25日、26日にフランスのポール・リカールでプロローグを行い、4月17日のシルバーストン6時間で開幕。スパ・フランコルシャン、ル・マン24時間、ニュルブルクリンク、メキシコ、アメリカ、富士、上海、バーレーンと転戦することになる。
「ル・マン24時間の伝統は、多くの6時間レースへと広がりを見せている。たとえばメキシコのように、歴史的な国にもね。この4年間でWECの安定性を確保できたことを、誇りに思う」とACOのフィヨン代表。一方、WECのヌーブCEOは「コンペティターの負担を減らすため、メキシコへの輸送費は、WECのプロモーターが請け負う責任がある。また、2016年にはGTEクラスにフォードが復帰するのを楽しみにしている」と語っている。
国内レースの暫定カレンダーと見比べてみると、スーパーGTに関しては、7月のSUGO戦とWECニュルブルクリンクがバッティングしているが、ル・マンテストデー、そしてル・マン24時間との重複はなかった。
スーパーフォーミュラに関しては、まだシリーズからカレンダーは発表されていないものの、来季に向けてJAFに申請されている日程と見比べてみると、開幕戦鈴鹿とWECシルバーストン、そして最終戦の鈴鹿とWEC上海がバッティングしている。ただし、JRPの白井裕社長はWECとのバッティングを避けたい意向を示しており、スーパーフォーミュラのカレンダーに関しては今回のWECの日程を受けて調整される可能性もありそうだ。
2016年のWEC暫定カレンダーは以下の通りとなっている。。