ル・マン24時間の予選2日目に当たる9日、1991年に日本車として初めてル・マン24時間で総合優勝を飾ったマツダ787Bがサルテ・サーキットでデモランを行った。優勝車である55号車マツダ787Bがサルテを走るのは20年ぶりのことだ。

 今回のデモランのために日本でレストアされたマツダ787Bは、当時のレナウン/チャージカラーはもちろんそのままに登場。当時と外見で違うのは、フェンダーに日の丸と「がんばろう日本 NEVER GIVE UP! MAZDA」と書かれたステッカーが入れられたというところか。

 この日行われたデモランでは、アメリカの俳優で現在はRX-8をドライブしグランダム・シリーズに参戦、09年にル・マン24時間にも参戦した経験を持つパトリック・デンプシーがドライブ。デンプシーは当時の優勝クルー同様のチャージカラーのスーツに身を包みマシンに乗り込むことに。また長年マツダとともにル・マンに挑戦した“ミスター・ル・マン”こと寺田陽次郎、さらに91年の優勝クルーのひとりである元F1ドライバー、ジョニー・ハーバートもデモランを見守った。

 美しいロータリーサウンドを奏で、当時のル・マンから有名だったマツダ787Bのデモランだけに、注目度は抜群。コントロールタワー横にマツダ787Bが運ばれ暖機が始まると、近くのピットにいたプジョーのクルーやオフィシャル、さらにピットビルからも次々とその様子を見ようと人垣ができ、通路は鈴なり状態に。暖機が終わると周辺は拍手喝采に包まれた。

 実際のデモランでも、20年ぶりに快音を奏でサルテ・サーキットを駆け抜けたマツダ787B。この後決勝日にもデモランを行い、大観衆の前を疾走する予定だ。

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