ACOフランス西部自動車クラブは25日、2015年よりスポーツカー耐久レースのカテゴリーとして『LMP3』クラスを新設すると発表した。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)とアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)で運用するされることになる。
ACOによると、このLMP3クラスは、スポーツカー耐久レースにおいて、チームとドライバーにより低コストで参戦する道を提供することを目的としており、コストは15万ユーロが上限になるという。
マシンの詳細は来週以降に発表されるとのことだが、エンジン、ギヤボックス、そしてタイヤはワンメイクに。シャシーに関してはコンストラクターやマニュファクチャラーが開発することもできるという。パフォーマンスとしては、LMP2クラスとLM-GTEアマクラスの間になりそうだ。
LMP3クラスは、現在のLMPCクラスに代わって運用される予定で、ELMSとAsLMSは引き続きLMP2クラスを頂点に争われることになる。
LMPCクラスは現在、AsLMSではエントリーがないほか、ELMSでも各レース平均3台のエントリーしかなく、盛り上がりに欠けている形となっていた。
ただ、来年からアメリカでスタートするユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)においては、LMPCのマシンであるFML09がエントリーする『PC』クラスが設けられており、こちらでLMPCのマシンはレースを継続することもできる。
ACOは、LMP3クラス創設の過渡期となる14年シーズンにおいて、FIA CN規定車両として公認を受けたカーボンシャシーのマシンが、AsLMSでプロトタイプカーのふたつ目のクラスとしてレースするとしている。また、AsLMSの15年シーズンに関しては、CN規定のマシンとLMP3マシンが同クラスとしてレースをすることになりそうだ。
ELMSに関しては、CN規定に適合していないということで、LMPCクラスが15年にLMP3クラスに置き換えられることになる。