メルセデスベンツのパフォーマンスブランドであるAMGは、スポーツカーSLSのGT3バージョンである『SLS AMG GT3』を発表。ル・マン24時間でのアクシデント以来、遠ざかっていたスリーポインテッドスターのエンブレムがスポーツカーレースの舞台に戻ってくることとなる。

 F1のセーフティカーに採用されているSLSがベースとなるこのベースとなるこの『SLS AMG GT3』は、AMGが開発を担い、メルセデスとしてのワークス参戦は予定されていないものの、サプライヤーとしてプライベートチームに車両供給とサポートを行う。その名のとおり、FIA GT3のレギュレーションに合わせたセットアップをされており、V8、6.3リッターのエンジンを搭載し、571馬力を発生する。

 メルセデスベンツSLSは、かつての名車300SLの“再来”と言われている車両。300SLは1952年にメキシコのプエブラで開催された『カレラ・パンアメリカ』でカール・クリングとハンス・クレンクのドイツ人ペアが優勝を遂げ、当時のアメリカでは非常に知名度が低かったメルセデスの名を引き上げ、世界初のガソリン直噴エンジン搭載のガルウイングドアを一躍有名にした車両だ。

 FIA/ACO/ADACなどのGT3クラスのレギュレーションの統一化につき、ヨーロッパで近年は非常に賑わいをみせているGT3クラス。アルピナのワークス活動休止などはあったものの、これで14車種ほどのマシンが登場したことになる。メルセデスのGT3シリーズ市場参入は、昨今の自動車業界の大不況時代に他の欧州自動車メーカーと共に活気を与えてくれる存在になることだろう。

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