F1バーレーンGPは13日、当地のバーレーン・インターナショナル・サーキットで公式予選が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークして今季初のポールポジションを獲得した。2、3番手にはフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソのフェラーリ勢がつけた。小林可夢偉(BMWザウバー)は16位に終わっている。
迎えた公式予選は午前から引き続いての快晴。スタート時刻の午後2時(現地時間)時点の気温は34度、路面温度は47度となっている。今年の予選はこれまでと同じくノックダウン方式で争われるが、台数が4台増えて24台となったため各セッションで7台づつが姿を消し、Q1で18〜24位、Q2で11〜17位が決まることになる。また、決勝での給油禁止の影響からQ3は軽い燃料でのアタックがひさびさに復活。ただし、Q3進出ドライバーは最速タイムを出したときに履いていたタイヤで決勝をスタートしなければならない。
Q1
20分で争われる最初のQ1は、序盤の走行でベッテル、マーク・ウエーバー(レッドブル)が1-2を形成し、マッサ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)も上位タイムを刻んで終盤のアタックを控える。その中、アロンソが再度コースに出て1分54秒612をマークしトップに浮上、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルも3番手に食い込んでくる。ミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)は9番手。可夢偉はギリギリの17番手でまずはQ2進出を果たした。
一方、最初に予選脱落となったのは新規チームの6台とトロロッソのハイミ・アルグエルスアリ。フリー走行を一度も走れなかったカルン・チャンドック(HRT)はこの予選でようやく出走を果たし、2分04秒904というタイムをマークしている。
Q2
続く予選Q2は15分のセッション、Q1を通過した17台がトップ10をかけて争った。まずは最初の走行でベッテルが1分54秒035をマークしてトップにつけ、アロンソ、ウエーバー、マッサ、ロズベルグの順で続く。ここでは上位勢の何台かが最初からスーパーソフトタイヤを履く光景が見られている。
セッションは残り3分を切ってから2度目のアタックがスタート。トップのベッテルはここでも自己ベストを更新する走りで1分53秒883をマーク、トップのままQ3進出を果たすと、チームメイトのウエーバーも3番手とレッドブル勢が速さを見せた。それに対したフェラーリ勢もアロンソが2番手、マッサは4番手。
その一方で、メルセデスGPとマクラーレンはシューマッハーとジェンソン・バトンが9番手、10番手とやや苦しみながらのセッション通過となり、そのほかではルノーのロバート・クビカ、フォース・インディアのスーティルもQ3へと進出した。トップ10入りを狙った小林可夢偉はQ1同様タイムが上がらず、結局16番手に終わった。
Q3
予選Q3は10分。セッションは残り3分から各車が続々とコースインしていくが、スーティル以外はほぼスーパーソフトタイヤを装着して最後のアタックに向かった。ここでの勝負はすでにチェッカーが降られた後のラストアタックで決まり、ベッテルが最初に1分54秒101をマーク。続けてフェラーリのマッサ、アロンソがフィニッシュするが、マッサはコンマ1秒ベッテルに届かず2番手。アロンソはさらに遅れて3番手とここまでが1分54秒台で、結果ポール争いはベッテルが制することとなった。
マクラーレンとメルセデスGPは思いのほかタイムが伸びず、ルイス・ハミルトンが4番手、ロズベルグが5番手。ひさびさの予選を戦ったシューマッハーはここでもチームメイトに遅れをとり、決勝は7番手からのスタートすることになった。