F1第3戦マレーシアGPが2日、当地のセパン・インターナショナル・サーキットで幕を明け、午前10時(現地時間)からのフリー走行1回目はマクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。2番手はニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3番手にはジェンソン・バトン(マクラーレン)、4番手ミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)となった。BMWザウバーの小林可夢偉は12番手。
セッション開始時のサーキット上空は晴れ。一部には雲が広がっているものの晴れ間からは日差しも見え、路面温度は31度(気温28度)というコンディション。
今回初のホームレースを迎えた新生ロータスはマレーシア人ドライバーのファイラス・ファウジーを金曜セッションに起用。フォース・インディアも前戦に引き続きポール・ディ・レスタが、今回はビタントニオ・リウッツィに代わって初日の走行を担当する。
セッションが始まると地元でのF1デビューを飾ったファウジーがひとり周回をスタート。まずは8周を無難に走りきり1分41秒台のタイムをマークした。今回のグランプリでロータスはマレーシア国旗をマシンにカラーリングしている。
序盤はHRTの2台、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)、ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)、ディ・レスタらもコースインしてタイムをマーク。ここでは、アルグエルスアリが1分37秒台のタイムでトップに立っている。
開始から30分が過ぎるとウイリアムズやルノー、BMWザウバーの小林可夢偉もタイム計測を開始し、それと時を同じくしてディ・レスタが1分36秒台へタイムアップを果たしトップに浮上する。
セッション中盤を前にトップチームも徐々にコースインしている。ここではマクラーレン勢がタイム計測の始めから好タイムを刻み、ジェンソン・バトンがいち早く1分35秒台へ突入。その直後にはルイス・ハミルトンが1分34秒台に入れ、この2台が終盤までセッションをリードすることとなった。
マクラーレン勢の後ろには前戦オーストラリアで速さをみせたロバート・クビカ(ルノー)、そして残り30分過ぎにようやくタイム計測を始めたメルセデスGPのミハエル・シューマッハーらがその時点の3番手タイムをマークしている。
セッション終盤には多くのマシンがコースインするなか、上位勢ではシューマッハーやセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がセクターベストを更新していったもののトップタイム更新はならず、ハミルトンが中盤に出した34秒921がセッションのトップタイムとなり、バトンも同じく3番手につけた。2番手にはロズベルグが最後に飛び込み、シューマッハーは4番手。この結果、メルセデスエンジンの4台がトップ4を独占する形となった。
小林可夢偉はこのセッションで最多の28周を走り12番手。またHRTの2台もブルーノ・セナが27周、カルン・チャンドックは24周と順調なスタートを切っている。