FIA-GTシリーズとブランパン耐久シリーズをプロモートするステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)は15日、2014年からFIA-GTシリーズを『ブランパン・スプリント・シリーズ』と改め、長距離レースのブランパン耐久シリーズとの二本柱で運営していくと明らかにした。

 車両コストが定められ多くのメーカーが車両を製作し、ヨーロッパを中心に隆盛を誇るGT3車両。その火付け役とも言えるSROは今季まで、GT3レースとしてスプリントのFIA-GTシリーズと長距離のブランパン耐久シリーズを中心にシリーズを展開していたが、多くのエントラントを集めるブランパン耐久に対し、FIA-GTはやや台数の冷え込みがあった。

 今季はやや台数は盛り返したものの、2014年に向けSROは、新たにスプリントレースもスイスの高級腕時計ブランドであるブランパンのスポンサードを得ることになり、スプリントはFIA-GT改め『ブランパン・スプリント・シリーズ』、長距離は『ブランパン耐久シリーズ』という名称になった。

 来季に向けては、スプリントで全7戦、耐久で全5戦というカレンダーをスケジュール。ヨーロッパでのレースは賞金が1レースあたり10万ユーロ(約1300万円)、スプリントの最終戦として開催されるアゼルバイジャンのバクーでの市街地戦は17万5000ユーロ(約2360万円)という賞金が用意される。また、エントリーフィーも下げられる予定で、エントラントにとっては朗報と言えそうだ。

 両シリーズにはそれぞれタイトルが設けられるが、スプリント、耐久の両方を戦ったエントラント向けに『ブランパンGTシリーズ』としてドライバー、チームの両タイトルが設定された。両シリーズをすべて戦った場合、全12戦のシリーズとなる。

「ブランパンという素晴らしいスポンサーの下、エキサイティングなスプリントシリーズを開催することは、我々にとって論理的な前進だった。SROとして、経済的に安定し、若い才能あふれるドライバーを発掘するシリーズをプロモートできることを誇りに思う」と語るのは、SRO代表のステファン・ラテル。

「フレデリック・マコウィッキやマキシム・マルタン、マキシミリアン・バーク、ニッサンGTアカデミーといったドライバーたちのように、若き才能が彼らの後に続くことを願っている。そして、ジェントルマンドライバーからトッププロまでが戦う、GTレースとしてのDNAが残っていなければならない」

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