FIA-GTシリーズの今季開幕戦は1日、フランスのノガロで決勝レースが行われ、ベルジャン・アウデイ・クラブ・チームWRTのフランク・スティップラー/エドワルド・サンドストローム組アウディR8 LMSウルトラが優勝を飾った。
前日の予選レースでは、9度のWRCワールドチャンピオン、セバスチャン・ローブ駆るSLRのマクラーレンMP4-12C GT3が逆転勝利を飾り大きな話題となったFIA-GTシリーズ開幕戦。イースターの祝日となった月曜日に開催された決勝レースは、ウエットコンディションで迎えた。
決勝では、ローブ駆るマクラーレンがレースをリードするものの、前日トップを争ったニコラス・マイヤー-メルンホフ駆るWRTの12号車アウディR8 LMSウルトラとの争いになる。ローブはリードを守ったままアルバロ・パレンテにバトンタッチするものの、ここで12号車アウディが先行。マイヤー-メルンホフから交代したレネ・ラストがトップを走る。
しかし、ラストの後方につけたパレンテは、ラストがターン4でワイドになったところでインを突くも、2台は接触。ローブ組マクラーレンが再び首位を奪うものの、ローブ組マクラーレンにはドライブスルーペナルティが課されてしまう。
このペナルティはパレンテの接触によるものではなく、ローブがピットインした際に、完全にマシンが静止する前にシートベルトをゆるめてしまったために課されたもの。これでローブ組は優勝争いから脱落してしまった。
この結果、ラスト組アウディがトップでチェッカーを受けたものの、ラスト組はピットインの際にエンジンのスイッチを切っていなかったとして、30秒のタイムペナルティが課されてしまうことに。これで2位でチェッカーを受けたスティップラー/サンドストローム組が優勝となり、3位でチェッカーを受けたステファン・オルテリ/ローレンス・バンスール組WRTの11号車アウディが2位となった。
3位には、HTPグラビティ・シュローズのメルセデスベンツSLS AMG GT3が続いた。プロ-アマクラスはノヴァドライバーのアウディが優勝、ラスト組アウディが2位、ルーカス・オルドネス/アレックス・バンコム組ニッサンGT-RニスモGT3がクラス3位となった。
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