FIA GT第7戦の予選が10月3日ポールリカールで行われ、マセラティMC12をドライブするアレックス・ミューラーがポールポジションを獲得。GT2クラスではフェラーリF430を駆るジャンマリア・ブルーニがPPとなった。ミューラーに1秒近い差をつけて予選最速となったコルベットZ06のエンリケ・ベルノルディは前日のプレ予選での走行により5グリッド降格の処分を受け、6番グリッドからスタートする。
ベルノルディは5.842kmのパールリカールHTTTを2分00秒919の最速ラップをマーク。このタイムはPPとなったミューラーに対して0.937秒をつける脅威的タイムながら、前日のプレ予選にてアクシデントの原因となったとして5グリッド降格の処分が科された。
「最速タイムをマークしたけど6番手からのスタートになってしまった。でも、コースは我々のマシンに向いているようだし、ユーズドタイヤで多くの周回をこなしいいペースでも走れているので、いいレースができると思う」とベルノルディはそれほど気にしていない様子だ。
プレ予選ではコルベット勢のペースについて行くことができなかったマセラティ軍団だが、棚ボタながらもミューラーは今季4回目のPPを獲得。
「夜の間に一生懸命マシンのセットアップを行い、それが成果を出した。20kgのウエイトを積んでいることを考えればまずまずのタイムだと思う」とミューラー。ただ、ベルノルディのタイムには「あのタイムは驚きだ。おめでとうと言いたい」とお手上げ状態。
予選3、4番手(2、3番グリッド)にもアレッサンドロ・ピエル・ギディ、アンドレア・ベルトリーニのマセラティMC12が続く。「昨日の苦戦ぶりからすると、この結果は驚きだ。今朝、走り出して最初にタイムがダッシュボードに表示された時には、とても信じられなかった。チームは本当によくやってくれた」とピエル・ギディ。
しかし「このコースは非常に良いのだけど、マセラティ向きのサーキットではない」と苦戦を覚悟している。
2010年規定車両ではフォードGTのバス・ラインダースが予選9位、同じくフォードGTのトーマス・ムッチが予選10位となり、それぞれ8、9番グリッドからのスタートとなるが、ラインダースはシーズン4機目のエンジンを使用しているためレースでは2分のストップ&ゴーのペナルティが科されることとなっている。
GT2ではフェラーリF430のジャンマリア・ブルーニが自身8回目、今季3回目のFIA GTでのポールを2分08秒314のタイムで獲得。2番手にはティム・マレン(フェラーリF430)、マーティン・ラッジンガー(ポルシェ911GT3 RS)が3番手となった。
