今季、世界選手権として初めてのシーズンが終わったばかりのFIA GT1世界選手権だが、来季は今季参戦したうちの2チームが参加を取りやめるだろうと英AUTOSPORT誌が報じている。
2010年から世界選手権として全10戦が行われたFIA GT1だが、フォードGTを走らせ序盤戦に素晴らしい速さを披露したマテック・コンペティションは、チームのマネージメントも担当しているトーマス・ミュッヒが「スポンサーを集めることは困難だ」として来季マテックとして参戦を続けることを断念、マシンを売りに出すという。マテック・コンペティションのマルティン・バーテック代表は、それでもマテックとしてフォードGTの開発を続けると語っている。
一方、今季タイトルを獲得したヴィータフォンの姉妹チーム、トリプルH・チームイエーガースポーツも、来季活動を続けるかどうかが危ぶまれる状況となっているという。チーム代表のアルフレッド・イエーガーは、来季の活動について「(出場できる確率は)良くて30%くらいだろう」と語っている。