アイスランドの火山噴火の影響を受け、17日にアブダビで開催されたFIA GT1の開幕戦後、そのまま足止めされていたFIA GT1のドライバーやチーム関係者は無事にヨーロッパへの帰国の途に着いた。
FIA GTやル・マン24時間レースで実績を持つGTレーシングチームのメインスポンサーである、オーストリアの航空会社ジェットアライアンスのサポートで、同社の2機をSROがチャーター。木曜日早朝にアブダビからウィーンへ220人のドライバーとクルーらを乗せて飛び発った。
なお、この2機のチャーター機に搭乗したのは、フェニックス、ライター、ヤングドライバーAMR、トリプルH、ヴィータフォン、マテック、オール・インクルーシブの計7チームのドライバーと関係者の220名で、他のチームは独自の手段で帰国の途に着いたようだ。ウィーンからはバスに分乗してフランクフルト行きを中心に陸路で帰宅する。
レーシングカーや機材一式は、当初予定されていた通りにルクセンブルグへの着陸許可が下り、水曜日と木曜日の2便に分けて発送が完了した。ルクセンブルグに到着後は即座にヨーロッパに点在するチームのファクトリーへ陸送が開始された。
4月30日から開催されるシルバーストン戦では、GT1世界選手権の他、GT3とGT4のヨーロッパ選手権の開幕戦と併設されている上、イギリスF3選手権も行われる。今回の火山噴火の影響でレーシングカーや機材の運搬の遅れ、ほぼ全チーム関係者がアブダビで足止めをされたために開催が危惧されていたが、予定通りのスケジュールで開催されることになった。
FIA GT1各チーム関係者は、帰国後に休む暇もなく、慌しくレーシングカーの修理やイニシャルセットアップを行い、そのまますぐにシルバーストンへ移動することとなる。
