アイルランドの火山噴火の影響で、5日間近くアブダビに足止めをされていたFIA GT1チーム関係者。4月30日から開催されるシルバーストン戦に間に合わせるべく、木曜日にやっとヨーロッパへの帰国の途に着くことができたが、トラブルを抱えたレーシングカーを持ち帰るチームにとっては、シルバーストン戦までかなりタイトなスケジュールが要求されそうだ。
アストンマーチンDBR9を走らせるドイツのヤングドライバーAMRは、ルクセンブルグに到着したマシン
や機材をチームのガレージに持ち帰らず、時間の節約のために、マシンサプライヤーであるイギリスのプロドライブのガレージを借りることになった。プロドライブでは今回の緊急事態を受け止め、使用料を支払うことを条件にヤングドライバーAMRへのガレージ使用を許可。ヤングドライバーAMRでは、ギリギリまでプロドライブのガレージで修理とセットアップをし、直接シルバーストンのサーキットへ搬送出来ることになった。
ヤングドライバーAMRの8号車アストンマーティンDBR9は、シュテファン・ミュッケがスタートドライバーとしてドライブした決勝レースの1周目で、混乱の中スイス・レーシングのニッサンGT-Rと接触するアクシデントを起こし、そのままリタイアとなっていた。
