FIA GT1世界選手権第5戦スパは1日、スパ・フランコルシャンでチャンピオンシップレースが行われ、リカルド・ゾンタ/フランク・ケッヒリー組ランボルギーニ・ムルシェラゴが優勝を飾った。

 予選でポールポジションを獲得したのは、プレ・クオリファイから好調のザビエ・マーセン/ヨス・メントン組11号車コルベットZ06。クオリファイング・レースでも勝利を飾り、チャンピオンシップレースのポールを獲得。フロントロウ2番手にはゾンタ組25号車ランボルギーニがつけた。

 迎えた決勝。1コーナーでトップを奪ったのは25号車ランボルギーニ。さらに、後方7番グリッドから25号車のチームメイト、ピーター・コックス駆る24号車ランボルギーニ・ムルシェラゴが中団を一気に追い抜き3番手に浮上。11号車コルベットを一瞬抜きにかかる。

 序盤はライター・エンジニアリングの25号車、24号車ランボルギーニに挟まれ11号車コルベットが熾烈なトップ争いを展開。11号車コルベットを駆るマーセンは序盤に25号車をパスしトップに返り咲くことに成功するが、なんと右リヤタイヤがバースト。ピットに戻ったマーセンは頭を抱えた。

 これで再びトップに浮上した25号車ランボルギーニだが、ピットストップを成功させトップを奪った5号車マテック・フォードGT(トーマス・ミュッヒ/リチャード・ウェストブロック組)と終盤に向け激しいバトルを展開。一時セーフティカーが導入され水入りとなるが、リスタート後に25号車が再度トップに浮上。そのまま逃げ切り、ランボルギーニ・ムルシェラゴLP670 R-SVの初優勝を達成した。

 終盤まで2番手にはミハエル・クルム/ピーター・ダンブレック組の23号車ニッサンGT-Rがつけていたものの、残り2周というところでエンジンから白煙が上がり無念のリタイア。2位にはアルフレッド・イエーガー/アレックス・ミューラー組33号車マセラティMC12が、3位には5号車フォードGTが入った。

 荒聖治/マックス・ニルソン組4号車ニッサンGT-Rは16位でフィニッシュしている。

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