F1直下のカテゴリー、GP2で2度のドライバーズタイトルを獲得している名門DAMSが、2014年のル・マン24時間で耐久レースへの復帰を検討していると明らかにした。
ル・マン24時間の舞台、フランスのル・マンに本拠を置くDAMSは、前チーム代表のジャン-ポール・ドリオットと元F1ドライバーのルネ・アルヌーによって結成されたチーム。彼らは過去、パノスとパートナーシップを組み、1997年と98年のル・マン24時間でチームをオペレートしているほか、2000年にはゼネラル・モーターズが展開する高級車ブランド、キャデラックのオフィシャルチーム(キャデラック・ノーススター)として伝統のレースを経験している。
彼らはこの2年、耐久レースへ復帰したいとの意志を示しており、今は2014年のLM-GTEプロクラスに焦点を合わせていると明らかにした。
昨シーズンを前にプロトタイプチームのOAKレーシングからDAMSに移籍した現チームボス、フランソワ・シカールは次のように語っている。
「耐久レースに復帰することはDAMSの戦略だ。我々はそれをメーカーとともに行いたいと考えている」
「我々の計画はWECに参戦することだ。GTEプロクラスにその機会があると思っている」
「我々はすでにプロジェクトに取り組んでおり、9月あるいは10月には、何らかの発表ができることを望んでいる」
DAMSは、2005年のシリーズ初年度からGP2に参戦。2011年には現ロータスF1のロメイン・グロージャンを擁して初のドライバーズタイトルを獲得。翌年もダビデ・バルセッキ(現ロータス・サードドライバー)とともにドライバーズタイトルを手にし、チームタイトルもこの年初めて獲得した。
また、2007年には中嶋一貴、翌08年は小林可夢偉と、その後F1にステップアップしたふたりの日本人ドライバーも所属しており、可夢偉はアジアシリーズのチャンピオンを獲得している。