2013年4月2日
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
NISSAN GT-R、FIA GTノガロ戦のPro-Amクラスでポディウムフィニッシュ
雨空のフランス南部で表彰台に
~ FIA GTシリーズ開幕戦 レースレポート ~
3月31-4月1日 フランス、ノガロ・サーキット
FIA GTシリーズ開幕戦が3月31-4月1日、フランスのノガロ・サーキットで開催されました。YouTubeロゴをまとったNISSAN GT-R NISMO GT3でエントリーしたルーカス・オルドネス/アレックス・バンコム組は、Pro-Amクラスで3位フィニッシュを果たしました。チームメイトで、日産が展開するゲーマーからレーサーを育成するプログラム、GTアカデミーを卒業したばかりのウォルフガング・リープ/マーク・シュルツイスキー組は、強豪がひしめく激戦の中、見事5位でフィニッシュしました。
レースが開幕される週末、雲に覆われる空の下、チームはノガロに到着しました。フランス南部としては珍しい天候でしたが、レース当日はさらに悪化。しかし、日産勢にとっては、これは有利な状況でした。ストレートで最も本領を発揮できるGT-Rにとって、コーナーの多いノガロは鬼門と言えますが、雨のおかげでツイスティなコースはウェットとなり、GT-Rが不得手とする側面の影響が少なくなるからです。
FIA GTシリーズでは、各戦の週末に2本のレースを行います。3月30日に行われた予選では、バンコムとオルドネスが決勝レースのスターティングリッドで好位置を獲得できる流れにつけていましたが、オルドネスが他車からヒット受けてリタイアしてしまいます。この車両のドライバーには、この行為に対して30秒のペナルティが科せられました。オルドネスはこのアクシデントにより、決勝レースを19番手からスタートしなくてはならなくなりました。#32 GT-Rのリープ/シュルツイスキーは、初めて挑むトップレベルのスプリントレースでの予選を、14位と手堅い内容でまとめました。
雨に見舞われた決勝レースは、セーフティカーが入ってのスタートとなりました。1周目をセーフティカーが先導した後、レースが始まりました。リープはステファン・オルテリからのチャージを退けると、その直後には、カルン・チャンドックにアタック。ゲーマー出身ドライバーと元F1ドライバーとの対決となりました。
一方、多くのベテラン陣がウェットコンディションの犠牲となりました。さらにレースリーダーもクラッシュを喫し、日産のゲーマー出身勢は順位を上げていきます。レースも中盤を迎え、リープから#32 GT-Rのステアリングを受け継いだシュルツイスキーはクリーンな走りでまとめ、総合14位、Pro-Amクラス5位でチェッカーを受けました。
オルドネスから#35 YouTube GT-Rのステアリングを託されたバンコムは、貫禄の走りを披露し、見事総合7位でフィニッシュ。Pro-Amクラスでは3位となり、今季のFIA GTシリーズの初戦を上々の内容で飾りました。
日産のグローバルモータースポーツディレクター、ダレン・コックスは「YouTube GT-Rのドライバー、アル(バンコム)とルーカス(オルドネス)は、素晴らしい走りを見せてくれました。まさにプロフェッショナルの実力で、期待通りの内容でした。予選レースでリタイアを強いられることがなければ、どこまで上位に上がっていたでしょうか。カルン・チャンドック、リカルド・ゾンタのような元F1ドライバーを抑えて我々のドライバーが活躍しているということは、彼らの能力の証し。その姿を目にできて、本当にうれしいです。
ウォルフィー(リープ)とマーク(シュルツイスキー)にとっては、とても難しいコンディションとなりました。昨年レースを始めたばかりのふたりが、この悪コンディションの中で冷静を保ってレースを走り切ったことは注目に値します。どんな事態にも慌てることなく、ふたりが共に素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。アクシデントを喫したドライバーも多かった中で、マシンに傷ひとつつけることなくフィニッシュを迎えたのです」
以 上