FIA GT1世界選手権の第1戦ヤス・マリーナは決勝レースが行われ、ヘクシス・アストンマーチンDB9の3号車を駆るクリビオ・ピッチオーネ/ステフ・デュッセルドルフ組が優勝。22号車ニッサンGT-Rが僅差の2位となった。

 スタートでリードを奪ったのは、前日の予選レースで上位につけたニッサンGT-R勢。エンリケ・ベルノルディ駆る20号車スモーパワーが飛び出し、JRモータースポーツの22号車を駆るピーター・ダンブレックが2番手に。ポールスタートだったマキシム・マルティン駆る41号車フォードGTはやや遅れ3番手に続く。

 序盤は20号車ベルノルディ対22号車ダンブレックのバトルとなるが、2台のバトルにより上位陣がすぐ後ろに続き混戦模様に。22号車の後ろに続いた41号車はピットストップ前に22号車の前に出ることに成功し、トップの20号車GT-Rと41号車フォードGTが同時にピットストップを行うこととなった。

 タイミングはほぼ同時で両車がピットアウトしていくが、なんとピットレーンで2台は接触! 20号車GT-Rと41号車フォードGTは接触したままピットレーンエンドに進みようやく離れるが、20号車は右フロントタイヤがバーストした上、ベルノルディから交代したリカルド・ゾンタがシートベルトを締め切っておらず再度ピットインを強いられることに。41号車フォードGTとともにトップ争いからは脱落した。

 これでトップに浮上したのはダンブレックから交代したリチャード・ウェストブロック駆る22号車ニッサンGT-R。しかしすぐ後方に3号車ヘクシス・アストン、やや間隔をおいてオール・インクルーシブ・コムの38号車ランボルギーニ・ムルシェラゴLP670 R-SVが続き、ヘクシスの4号車、ヤングドライバーAMRの2台とアストン勢が続く。

 しかし、レースが残り8分を切ったあたりで、FIA GT1デビュー戦のデュッセルドルフ駆る3号車アストンが22号車GT-Rをパス! ウェストブロックは再逆転を試みるが叶わず。3号車アストンが開幕戦勝利を飾ることとなった。3位には38号車という結果となった。

FIA GT1世界選手権第1戦ヤス・マリーナ動画(2時間9分)
(54分頃から決勝レースがスタートします)

GT1 Abu Dhabi Championship Race 投稿者 GT1

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