アメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は9日、2015年にデビュー予定の新たなクローズドLMP2『HPD ARX-04b』を発表した。

 アメリカン・ホンダモーターのモータースポーツ活動を担っているHPDはこれまで、LMP1/LMP2クラス向けのHPD ARX(アキュラ・レーシング・エクスペリメンタル)シリーズをリリース。ホンダエンジンを搭載し、アメリカン・ル・マンやWEC世界耐久選手権に参戦するカスタマー向けに販売してきた。

 ARXシリーズにとって初のクローズドカーとなるHPD ARX-04bは、これまでもHPDと組み実績を挙げているイギリスのワース・リサーチ社がデザインを担当。LMP2の車両規則に準拠しているほか、クローズドコクピットに関する最新の安全基準も満たしているという。

 エンジンは、2011年からHPD ARXシリーズに搭載され、セブリング12時間やル・マン24時間での優勝実績も持つLMP2用の2.8リッターV6直噴ツインターボエンジン『HR28TT』を搭載する。

「新たなLMP2クーペのHPD ARX-04bをお披露目できてとても興奮している。国際的なスポーツカーレースにおける我々の全ての成功と、最新のクローズドプロトタイプのレギュレーションを組み合わせたんだ」と語るのはHPDのスティーブ・エリクセン副社長兼COO。

 また、設計を担当したワース・リサーチのニック・ワース社長は、同社の誇る最新のCFD技術を活用したというHPD ARX-04bについて、次のように自信を示している。

「我々の先進的なCFDデザイン技術を活用し、まったく新しいLMP2クーペのHPD ARX-04bを作り上げた」

「素晴らしい外観のレーシングカーというだけではなく、完全にデジタルなデザインという革新的なアプローチが、HPD ARX-04bのカスタマーたちに利益をもたらすと確信しているよ。高い空力性能を持ち、安定していてコンペティティブなLMP2カーが15年のグリッドに並ぶことになるからね」

 クローズドLMP2車両は、HPDのほかにも、オンローク・オートモーティブが『リジェJS P2』、オレカが『オレカ05』を現在開発中。また、童夢のクローズドLMP2『S103』は今季からWECに投入される。

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