スクーデリア・トロロッソは、今季ニューマシンに初めてKERSを搭載する。2月1日の新車デビューを前に、チームはフェラーリの協力の下、KERSに関するレクチャーを受け、訓練を行ったという。
初テストに備え、ファクトリーでは新車「STR6」の準備が慌しく進められている。24日、チームが公式サイトで明かしたところによると、今週中にエンジンを初めて始動し、セバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリが最終的なシート合わせを行うという。その後、新車の写真撮影を済ませ、チームはマシンをテスト開催地のバレンシアに送り出す。
トロロッソは、今年初めてKERSを使用するため、それに関してさまざまな準備を行ったという。KERSシステムを提供するフェラーリの協力の下、チームは、テストを安全かつ効率的に進めるため、事前にトレーニングを行った。
「KERSが装着されたマシンがどのように異なるのかを知るため、メカニックとエンジニアだけでなくレースコースに行くすべてのスタッフがミーティングとセミナーに参加した」とトロロッソ。
「これまでと全く同じ行動がとれる場合もあるが、バッテリーチャージやその他の特別な処置が必要なときには、ガレージエリアへのアクセスを制限することになる。チームメンバーの一部は特別な装備を身につけなければならず、それが通常の作業にどう影響するのかの評価も行った。スタッフにとってベストな装備を選ぶため、何度かテストを繰り返した」
「KERSに関連する最も緊急性の高いシナリオが実際に起こる可能性は極めて低いと思われるが、人生と同じく、最悪の事態に備えなければならない。全員がやるべきことを把握するため、いつも行っているピットストップの練習のように、さまざまなトラブルのシナリオについて訓練を行った」