OAKレーシングは13日、今季のWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに、Gドライブ・レーシングのオペレーションを担う形で参戦することを明らかにした。
昨年のル・マン24時間でLMP2クラスの優勝を飾っているほか、WECでもクラスワン・ツーでシーズンを終えたOAKレーシング。ただ、13日に発表された今季WECのフルシーズンエントリーには、OAKレーシングの名前は記されていなかった。
そんな中、OAKレーシングは同じく13日に公式サイト上にリリースを掲載。今季はGドライブ・レーシングの名のもと、26号車モーガン・ニッサンのオペレーションを担うことになったことが明かされた。OAKレーシングのボス、ジャック・ニコレは次のように語っている。
「OAKレーシングの残した結果が、Gドライブ・レーシングに彼らのマシンを我々に走らせようと確信させたことをとても嬉しく思う。我々のテクニカルチームは新たなカラーで働くことになるが、モチベーションは変わっていないよ」とニコレ。
「Gドライブがオンローク・オートモーティブのシャシーを導入してくれたことで、喜びは2倍になった。我々は、コンストラクター及びレーシングチームとしてGドライブと働くことになる」
ロシアの石油企業、ガスプロムのブランドであるG-ドライブは、13年WECのLMP2クラスで、デルタADRのオペレーションのもと4度のクラス優勝を獲得。今季は、OAKレーシングのマニュファクチャラー部門であるオンローク・オートモーティブの販売しているモーガンシャシーにスイッチしてエントリーリストに名を連ねた。
ドライバーには、昨年もGドライブのマシンをドライブしていたロマン・ルシノフが引き続きラインナップ。ルシノフは、1月末に行われたデイトナ24時間でもOAKレーシングのモーガン・ニッサンのステアリングを握っている。加えて、OAKレーシングに所属し、LMP2クラス2位で昨シーズンのWECを終えたオリビエ・プラと、昨年までLM-GTEアマクラスなどで活躍し、LMP2クラスは初参戦となるジュリアン・カナルが起用された。
OAKレーシングは、昨年のル・マンでクラス優勝を果たしたことで今年のル・マンに招待されており、ル・マンにはOAKレーシングとして35号車モーガン・ニッサンをエントリーしている。ただ、26号車とガレージを共有することになるほか、35号車のカラーリングもGドライブカラーになるということだ。
また、OAKレーシングは昨年のアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)王者としてもル・マンへの招待を受けているが、こちらはOAKレーシング-チーム・アジアとして、現在オンロークが開発を進めている『リジェ』の名が冠されたシャシーでエントリーしている。