WEC世界耐久選手権に参戦しているOAKレーシングは、新設計のLMP1車両により2014年シーズンのLMP1クラスへの参戦を目指している。これに伴い、来季はLMP2クラスでの活動規模を縮小することになりそうだ。
今季のWECでは、ワークスチームから3台のモーガン・ニッサンを参戦させているOAKレーシング。チームのマニュファクチャラー部門であるオンローク・オートモーティブでは、カスタマーチーム向けにLMP2用シャシー『モーガンLMP2』の販売も行っている。
OAKレーシングのチームボス、ジャック・ニコレは、モーガンLMP2に関してはカスタマーチームに任せたいと考えていると明かした。OAKレーシングは、今年のル・マン24時間耐久レースのLMP2クラスでワン・ツーフィニッシュを果たしている。
「ル・マンでの成功の後、モーガンLMP2を走らせることについて各チームと多くの話し合いをした。勝つことができるチームを見つけるためだ」とニコレ。
「我々のマシンを買ったチームと戦いたいとは思っていない。ただ、ジェントルマンドライバーのためのマシンはおそらく継続することができるだろう」
ニコレは、OAKのワークスチームは2014年の新たなLMP1シャシーの開発に集中してほしいと語っている。
「来年のOAKの計画は、LMP1を走らせることだ。しかし、それを達成するにはたくさんの事柄が一体となる必要がある」
「それが我々の目標だ。しかし、まだそこには至っていない」
LMP1用シャシーの開発は7月から始まっており、来年初めの稼働を目標としているという。このシャシーは、カスタマーが使用する可能性のある様々なパワートレインに対応するようにデザインされている。ただ、ワークスチームがどのメーカーを使用するのかについては明かされていない。
ニコレは、LMP1プロジェクトのために自動車メーカーとの提携を望んでいると語っている。
「理想は、WECとル・マンに参戦したがっているマニュファクチャラーを見つけることだ」
「我々は、ヨーストとアウディのような関係性を望んでいる」
OAKレーシングは、東アジアのメーカーと提携する可能性も探っており、今年発足した新たなアジアン・ル・マン・シリーズにも参戦している。