5月3日に予選、4日に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパのサーキットからさまざまなトピックスをお届け。第2弾は、スーパーGT第2戦富士で優勝を飾ったPETRONAS TOM'S SC430のドライバーふたりのお話しから。
■もちろん、全力で時差ボケでした
WEC第2戦スパの設営日のお昼頃。トヨタ・レーシングのホスピタリティの前で、7号車トヨタTS030ハイブリッドをドライブする中嶋一貴と、31号車ロータスT128をドライブするジェームス・ロシターが、3日ぶりの再会を果たし歓談中。
WECではそれぞれ立場も異なり、トヨタドライバーとロータスドライバー。ただ、4月29日に決勝レースが行われたスーパーGT第2戦富士の表彰台での笑顔そのまま。ちなみに、スーパーGTで勝った後、ふたりはトムスのスタッフとともに御殿場駅前の焼肉屋(トムスの皆さん行きつけのホルモン)で祝勝会をした後、クルマで都内に戻り、ジェームスは翌朝、一貴は翌日の夜、日本を出たそう。当然ふたりとも、設営日の時点でかなりの時差ボケでした(笑)。
■女性広報さんの優しいお気遣い
予選日の朝、LMP2クラスで多数タイヤを供給するダンロップの広報、ピッパ・ニールソンさんが何やら大きなお弁当箱のようなものを持って、プレスルームに出勤してきた。
「それってお弁当なの?」と聞いたら中身を見せてくれたが、なんとそこには彼女のお手製チョコレートケーキが。プレスルームやコースサイドでガシガシ働いているプレス関係者に振舞うために作って来てくれたそうな。女性広報の優しい心遣い。ちなみに、チョコレートの味がすごく豊潤で、美味でした。
■日本人ホール・オブ・フェイマーは誰?
WEC第2戦の練習走行の2回目が終了した後に、WECのホスピタリティーでひとつの表彰式が行われた。これは、今年ACOが開幕戦から行っているもので、開催国で最も最初に(そして存命中の)ル・マン参加ドライバーに対して『ホール・オブ・フェイム』、つまり殿堂入りの栄誉を与えるもの。
受賞者には、24のマークが入ったトロフィーがACOのピエール・フィヨン会長から授与される。スパでこの栄えある賞を受け取ったのは、1957年にベルギーナショナルチームからジャガーDタイプでル・マンに参戦し、4位でゴールしたフレディ・ルセール。あの故ポール・フレールとコンビを組んでいた。
ちなみに、日本では誰が受賞するのかということもフランスメディアの間で話題に。もちろん、それは1973年にシグマ・オートモーティブが走らせたシグマ73C/マツダで参戦した生沢徹さんと現・童夢社長の鮒子田寛さん。富士での表彰式が楽しみなところ。