WEC世界耐久選手権第7戦上海は8日、現地時間16時より公式予選が行われ、アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール組の7号車トヨタTS030ハイブリッドが開幕戦以来となるポールポジションを獲得した。2番手には1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがつけている。
夕方からの開催ということで、徐々に日の沈んでいくなかで行われた公式予選。WECの予選では、ふたりのドライバーがそれぞれ2ラップ以上のタイム計測を行い、それぞれベストの2周、計4周の平均タイムでグリッドが決定する。
LMP1クラスでは、7号車トヨタがブルツ~ラピエールの順番でアタックを展開。ブルツは計測2ラップともにただひとり1分47秒台のタイムを叩き出すと、ラピエールにドライバー交代。ラピエールも1分47秒台はならないものの48秒台前半のタイムを記録して1号車のアベレージタイムは1分48秒013に。
対する1号車アウディは、マルセル・ファスラー~ブノワ・トレルイエとアタックを行い、ともに1分48秒台を切ろうかというタイムを記録するも、アベレージタイムで7号車トヨタには及ばず。トレルイエは終盤に再度アタックを行ったもののコンマ1秒届かず、7号車トヨタのポールポジションが決まった。1号車アウディは2番手となり、3番手には8号車トヨタ。そのコンマ5秒後方に2号車アウディが続いている。
LMP2クラスでは、フリープラクティスから上位に名を連ねていた26号車オレカ03・ニッサンが終始リードする形でクラスポールを獲得。OAKレーシングの24号車モーガン・ニッサンが続き、ビヨン・ビルドハイムがファーストアタックを担当した41号車ザイテックZ11SN・ニッサンが3番手となった。井原慶子が後半のアタックを担当した45号車モーガン・ニッサンはクラス9番手となっている。
LM-GTEプロクラスでは、97号車アストンマーチン・バンテージがクラスポールを獲得。ファーストアタッカーのステファン・ミュッケが計測を終えた時点では3番手だった97号車だったが、ステアリングを引き継いだダレン・ターナーも好ラップをまとめてアベレージタイムでトップに立った。暫定首位でドライバー交代を行った99号車アストンマーチンが2番手。小林可夢偉のドライブする71号車フェラーリ458はクラス4番手から明日の決勝レースをスタートする。
LM-GTEアマクラスでは、95号車アストンマーチンがクラスポールを獲得。61号車フェラーリが2番手に続いている。