WEC世界耐久選手権第6戦富士は18日、フリープラクティス2回目が行われ、午前中にクラッシュした2号車アウディR18 e-トロン・クワトロがトップタイムをマーク。アウディ勢がワン・ツーとなった。
1時間30分の午前のセッションを終え、15時30分からスタートしたWEC世界耐久選手権第6戦富士のフリープラクティス2回目。注目は午前のセッション開始早々にクラッシュした2号車アウディR18 e-トロン・クワトロだったが、かなり厳しいダメージに見られたにも関わらず、FP2が始まってしばらくすると、何事もなかったかのように2号車がピットレーンへ運び出されてきた。
そんな2号車を交え、午後はレースシミュレーションを行うチームが多く、淡々とセッションが進むことに。スピンやコースアウトもあったが、大きなアクシデントにはならず赤旗は出ないまま走行が進んでいった。
セッションも1時間を過ぎる頃になるとコース上はかなり暗くなり、ヘッドライトが煌々とコースを照らすように。そんな中、このセッションのトップタイムをマークしたのは2号車アウディ。午前の遅れを取り戻すかのように周回を重ね、47周を消化した。
2番手には56周を消化した1号車アウディがつけ、午後はアウディ勢がワン・ツー。8号車、7号車とトヨタTS030ハイブリッド勢は僅差の3〜4番手につけた。LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの26号車オレカ・ニッサンが午前に続きトップタイム。2番手には今回グリーブス・モータースポーツとコラボし参戦しているゲイナーがつけた。
松田次生、小泉洋史が乗り込んでいるKCMGのモーガン・ニッサンはクラス6番手。井原慶子が乗り込む45号車モーガン・ニッサンはクラス9番手となっている。
LM-GTEプロクラスは99号車アストンマーチン・バンテージがトップタイムをマーク。AFコルセの51号車フェラーリ458が2番手、92号車ポルシェ911 RSRが3番手と、3メーカーがトップ3を分け合った。小林可夢偉が乗り込んでいる71号車フェラーリは、トラブルがあったかこのセッションで1周もこなすことができなかった。