WEC世界耐久選手権第8戦は中国の上海インターナショナル・サーキットで金曜のプラクティスが行われ、アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール組7号車トヨタTS030ハイブリッドがアウディR18 e-トロン・クワトロを抑えトップタイムをマークした。
多くの観客で沸いたWEC第7戦富士に続き行われた今季最終戦上海のプラクティス。今回7号車トヨタTS030ハイブリッドは、中嶋一貴がスーパーGT第8戦もてぎ参戦のため欠くものの、午前中は1分52秒365をマーク。午後には大幅にタイムアップし、アウディ勢を抑えトップタイムをマークした。
「今朝の最初の公式練習セッションは少しトリッキーだったね。セットアップを少し変える必要があったけど、その結果ロングランはうまくいったね」と7号車を駆るブルツ。
「コース図を見た感じでは渋滞は問題にならないコースのようだけど、実際には走行ラインを少しはずれると路面の汚れが激しくて、決勝レースでは結構大変そうだ。だけど、路面の状況はセッションが進んでいく間に改善されてきた。TS030ハイブリッドの状態には満足しているけど、まだ走り始めたばかりだし、さらに最適化を進めないと」
2番手には2号車アウディ、3番手に1号車アウディと続き、ガソリンエンジン勢の最上位はALMSプチ・ル・マンを制したばかりのレベリオン・レーシングの12号車ローラ・トヨタがつけた。前戦富士に続き佐藤琢磨が乗り込んでいるOAKレーシングのOAKペスカローロ・ホンダはベストタイムでレベリオンから2秒近く遅れており、苦しいプラクティスとなった。
LMP2クラスのトップには、ケビン・ウィーダ/ジェームス・ロシター/ヤン・シュローズ組ローラ・ロータスがつけた。前回中野信治が乗り込みLMP2クラス優勝を飾ったADRデルタのオレカ・ニッサンが2番手につけている。LM-GTEプロクラスはアストンマーチン・レーシングのバンテージがトップとなった。