WEC世界耐久選手権は19日、開幕戦シルバーストンの予選が行われ、アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴組の7号車トヨタTS040ハイブリッドがポールポジションを獲得した。
前日同様、好天に恵まれたシルバーストン・サーキット。予選を前に行われた一時間のフリー走行では、20号車ポルシェ919ハイブリッドが首位に。2番手に14号車ポルシェ919ハイブリッドが続き、3、4番手にアウディの2台、そして5、6番手にトヨタの2台が並んだ。なお、このセッション中、8号車トヨタTS040ハイブリッドはキャパシタの交換を行っている。
迎えた予選は、昨年までと同様、各マシンでふたりがアタックを行い、それぞれのベスト2ラップ、合計で4ラップの平均タイムで争われる。ポールポジションを獲得した7号車トヨタは、ブルツが1分42秒後半のタイムを並べると、引き継ぐ形となった一貴も1分42秒509の好タイムを含む1分42秒台のタイムを記録。暫定トップに立っていた1号車アウディR18 e-トロン・クワトロを1000分の5秒上回りポールポジションを決めた。
1号車アウディは、トム・クリステンセンとロイック・デュバルがステアリングを握り、クリステンセンはこの週末の最速タイムとなる1分42秒477をマークするも、平均タイムで7号車に僅かに及ばず2番手に。3番手には、ロマン・デュマとニール・ジャニがドライブした14号車ポルシェが並び、LMP1-Hクラスを争う3陣営が上位3位を分け合う形となった。4番手以下に、2号車アウディ、8号車トヨタ、20号車ポルシェと続き、トップ6はコンマ5秒以内の僅差で並んでいる。
LMP2クラスでは、Gドライブ・レーシングの26号車モーガン・ニッサンがクラスポールを獲得。2番手には、松田次生とリチャード・ブラッドレーがアタックしたKCMGの47号車オレカ03・ニッサンがつけている。
LM-GTEプロクラスでは、ジャンマリア・ブルーニ/トニ・バイランダーが組むAFコルセの51号車フェラーリ458イタリアがクラスポールを獲得。2、3番手にポルシェ・チーム・マンタイの2台が並んだ。
また、LM-GTEアマクラスでは、サム・バードとミケーレ・ルゴロがドライブしたAFコルセの81号車フェラーリ458イタリアが、プロクラスのアストンマーチン勢や、RAMレーシングのフェラーリを上回るタイムでクラスポールを獲得している。
WEC開幕戦シルバーストンは、現地時間20日正午(日本時間20時)より6時間の決勝レースが行われる。レースの模様は、J SPORTS 3で19時45分から生中継される予定だ。