今季アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)にランボルギーニ・ガイヤルドLP560でGT2クラスに参戦し、さらにオール・インクルーシヴ・コム/ミュニッヒモータースポーツからランボルギーニ ムルシエラゴR-SVを駆りFIA GT1世界選手権も戦うことになったドミニク・シュワガー。ALMSの開幕戦のためにアメリカへ向かう直前、ドミニクに意気込みと、日本で起きた震災について聞いた。

 2月にセブリングで行われたALMS合同テストを終えたドミニクは、「セットアップも決まり、テストの感触はとても良かった。トラックは今まで体験したことがない酷いコンディションで、そのほとんどがコンクリートむき出しでガタガタ、その所々にアスファルト舗装がしてある感じ。しかしヨコハマタイヤが非常に良く、その悪いコンディションのトラックにもいい反応をしてくれたので助かった」という。

「ただ、ガイヤルドのGT2モデルはまだまだエンジンのパワー不足で、トップグループに入るのは難しいね。開幕戦直前に行われるテストで、エンジニアらとその対策を更に練るつもり。これからガイヤルドがどう成長するのかがとても楽しみだね」とコメントをしている。

 ドミニクが所属するウエスト・レーシングは、インディアナポリスに本拠地を置く新規チームで、チャンプカーやインディで活躍したベテランクルー達が集まったチームだ。セブリングのテストでチームと初対面したドミニクだが、すぐにクルー達と打ち解け、非常に居心地が良いという。

「GT2クラスは、ポルシェやBMW・コルベット等のワークス勢が固まっていて、GT2クラスだけでひとつのシリーズが開催できる程に強豪揃いと言っても過言じゃない。それゆえにとてもハードな戦いになると思う。まずはクラスでトップ8に入れるように努力をする」と、新境地のALMSでの第一目標を掲げ、去年FIA GT1でパートナーを組んだニッキー・パストレッリと再びタッグを組んで初戦のセブリング12時間レースに挑む。

 新しい国、新しいサーキットでの挑戦をとても楽しみにしているドミニク。グリッドに並べる幸せに、周囲への感謝の言葉を忘れない。スーパーGT時代からのヨコハマタイヤと再びパートナーを組むが、日本で起きた東北地方太平洋沖地震の知らせを受け、ドミニクは日本のファンへメッセージをくれた。

 アメリカへ向かう直前に震災のニュースを聞いたドミニクは「大好きな日本でこのようなとんでもない自然災害が起こり、お亡くなりになられた方々には心よりお悔やみを申し上げます。そして、被災された方々のことが心配で仕方がありません。僕が今できることは精一杯日本の皆さんのご無事を祈るばかりです」と、日本に向けてのメッセージを託していた。

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