現在アメリカではアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)、グランダム・シリーズでマツダ車が活躍しているが、その動きの中でマツダが2011年から展開している次世代技術“SKYACTIV”を転用。ディーゼルエンジンをLMP2で使用しようという考えがあると複数のメディアが伝えている。

 この“SKYACTIV(スカイアクティブ)”テクノロジーは、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」の高次元での両立をイメージしたマツダの革新的な次世代技術の総称。ガソリン車では“SKYACTIV-G”エンジンだけで15%の燃費を改善。また、ミッションや車体などにも新しい技術を採用することで、ハイブリッドカー並の技術を実現。自動車業界でも大きな話題となった。

 アメリカのSPEED.com、またRACECAR ENGINEERINGが報じたところによれば、今年787Bのデモランが行われたル・マンで、マツダのモータースポーツディレクターであるジョン・ドーナンが「GTなどトップレベルのスポーツカーレースで、(ディーゼルエンジンの)SKYACTIV-Dを活用できないか調査している」と示唆したもの。

「ここ(ル・マン)に新しいSKYACTIV-Dディーゼルテクノロジーと戻ることができたら素晴らしいだろうね」とドーナン。SKYACTIVはル・マンにも展示されたが、ドーナンは「いずれにしても、予算が下りなければならないのと、我々がどういった意義を見出すかだ」と語る。

 現在マツダはALMSでダイソン・レーシングとともに“マツダMZR-R”の名でマシンを走らせるほか、スピードソースとともにRX-8をグランダムで走らせる。今回、スピードソースがSKYACTIV-Dのモータースポーツでの運用を研究し始めたようだ。

 ドーナンは、SKYACTIV-Dをレースに活用する場合、「より大きな規模のレース」を示唆。また、今季のル・マンでマツダ787Bのデモランを担当したパトリック・デンプシーは、自身のデンプシー・レーシングで「ル・マンにマツダとともに来ることができたら最高だ」とSPEED.comにコメント。「LMP2がちょうどいいカテゴリーだと思う」と語っている。ドーナンもまた、LMP2が候補だと認めている。

 マツダは1992年を最後にワークスとしてのル・マン参戦を行っていない。

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