WEC世界耐久選手権第6戦富士で、KCMGのモーガン・ニッサンを駆りスポット参戦している松田次生に、初めてのWEC、そしてLMP2カーについて聞いた。

 2年連続のフォーミュラ・ニッポン王者、そして現役GT500ドライバーということもあり、WECオフィシャルメディアも注目して紹介している次生のWEC挑戦。金曜のプラクティスからロングランをこなしてきた次生に、LMP2の感想を聞いてみた。

「クルマがオーソドックスなので細かいセッティングもできませんし、ちょっと大変ですね」と走行を終えた次生は語る。

「誰でも乗りやすいクルマにはなっているのかな、と思いますね。パワー的にも。長く乗っていても疲れない。GT500では長く乗っていると、気疲れもしますし、グリップレベルも高いから体力的にも疲れます」

 今回次生が加わったKCMGは、ル・マン24時間の際には外国人スタッフが多くを占めていたものの、今回は日本人スタッフでの参加。慣れていない部分や、LMP2で大半のシェアを占めているダンロップタイヤに対しミシュランを履くなど、「初めて」の部分が多くある。

 そんな中、迎えた予選ではリチャード・ブラッドレーとともにアタックを担当。予選6番手につけた。

「初レースですし、チームもアジアン・ル・マンでは走らせていますけど、WECでは初参戦ですからね。難しいです。もう少し時間があったらいいんですけど」と予選後の次生は語る。

「でも、面白いです。KCMGも今後を考えて日本チームでやっていると思うので、なんとかいいデータを残して来年に繋げていきたいですね」とル・マン挑戦を視野に入れる次生は、このWEC参戦で上位を狙っていきたいと言う。

「去年は中野(信治)さんが優勝して、次の年に繋げていますからね。レースは長いですから頑張ります」

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