「こうしてパイオニア25を公式チャンピオンシップコースで初めてテストすることは、エクストリームHの開発におけるもうひとつの大きなマイルストーンになる」と語るのは、シリーズのテクニカルディレクターを務めるマーク・グレイン。

 イベントが開催される旧グレンマックロック露天掘り炭鉱跡地のトラックにて、現役チームとドライバー全員の目の前で初めてコースに登場したパイオニア25は、注目の燃料電池スタックの放つパワーはもとより、新しいセンターレイアウトのドライバーズシート位置と、より低く中央へと改良されたバッテリー搭載位置も併せてコーナーや不均一な路面でハンドリングや走破性が著しく改善されていることを示し、テストの成功により走行時間を大幅に延長することとなった。

「おかげでパイオニア25をを予定よりも長く運転できた」と語るのは、ロマン・デュマとともに開発ドライバーを務めてきた北欧出身のホサス。

「プログラムを延長したためシートタイムも長くなったし、チームは新規のテスト項目を持ち込んでくれた。ときには新しい課題や問題も発生したけれど、それがテストの目的よね」

 正確なラップタイムは明かされなかったものの、レースで使用された本コースやバッテリーテスト用の短距離周回路を走行したパイオニア25は、初めて直接比較の機会を得たオデッセイ21に対しても優位性のあるパフォーマンスを見せたという。

「最後には泥濘路を含むハードなラップを連続して走り、クルマのハンドリングも非常に良好だった。先代のエクストリームE用モデルから確実に改善されている。とくに低速域ではパワーのおかげでもっともベネフィットを得られるし、より良く感じた」と続けたホサス。

「テクニカルな低速セクションではスムーズで速いと感じたし、私もプッシュしていたけれど、今では大きな自信が持てている。あとは視界もはるかに良くなった。センター配置で両サイドの視界が広がり、レース中に広い視認範囲を確保するためには最適な進化よ」

 引き続き2024年のエクストリームE“シーズン4”は、第5戦&第6戦の舞台として9月14~15日におなじみイタリア・サルディニア島を訪れる予定となり、シリーズでもっとも過酷と言われるコースは、スコットランドに比べて非常に速いコーナーとビッグジャンプを有するまったく異なる特性を持つ。この週末でも、新たな水素燃料電池搭載車は開発プログラムを遂行する計画となっている。

「私もプッシュしていたけれど、今では大きな自信が持てている。あとは視界もはるかに良くなった」とヘッダ・ホサス
ホサスは、ロマン・デュマがグッドウッドに参加するため、史上初の公開テストでは単独でステアリングを握った
9月14~15日に開催されるイタリア・サルディニア島のラウンドでも、引き続きテストが計画されている

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