「この週末のために本当に多くの準備をしなくちゃならなかったよ。特製のボディアーマーをレーシングスーツの下に着込んで、少しでも骨折部分のサポートができるように対策した」と、レース後に語ったソルベルグ。
「それでも、やはり少し怖さはあった。誰かが後ろから突然に突っ込んでくるリスクはつねにあるわけだからね。でも幸いにして、2度ほど小突かれはしたけど、大事には至らなかったよ(笑)」
「本音を言えば勝ちたかったけど、この週末に僕らが達成したことは、僕や家族、そしてチームにとってはほとんど勝利みないなものだ」
一方、昨年のこのイベントでWorldRXのドライバーズタイトル獲得を果たしたエクストロームは、ペター不在のファイナルでチームメイトとともに表彰台に上がったことを喜んだ。
「今季4勝目をこうして(3位に入った)トピ(・ヘイキネン)とともに表彰台で祝えるのは最高の気分だ。これで最終戦を残してドライバーズランキング2位のペターに1ポイント差に迫ることができた。初めての南アフリカ、ケープタウンでのイベントを楽しみにしている」
そのアウディ2台に挟まれる形で2位表彰台を獲得したのは、チーム・プジョー-ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208WRXスーパーカー)で、第4戦ベルギー以来の表彰台に。
対して、今季のドライバーズタイトルを決めているPSRXヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー)と、そのベルギー戦以降全戦でファイナル進出を続けていたセバスチャン・ローブ(プジョー208WRXスーパーカー)は、いずれもファイナル進出を逃す波乱となった。
2017年のWorldRX世界ラリークロス選手権は、11月10~12日に初開催となる南アフリカ、ケープタウンでシーズン最終戦を迎える。
